――粟根さんとしては、今回の新作の見どころポイントをどう分析されていますか?
まずはやはり、久しぶりの<Rシリーズ>、生バンド芝居だということで、歌のうまいゲストにお集まりいただいておりまして。そのみなさんが次々と登場しては一曲歌い、みたいなことの連続になっています。何しろ、今をときめく宮野真守くんがセンターで、久しぶりに神山智洋くんと石田ニコルさんもいて、このお三方の歌唱力はもはや周知の事実ですし。そういう意味では、ちょっと心配というかよくわからないのが新感線初参加の浜田信也くんですね。劇団イキウメの舞台で、彼が歌っているところは観た記憶がないので。
――舞台で本格的に歌うのは、初めてだとか。
ではイキウメの浜田ファンはぜひ、怖いもの見たさで来ていただければ、と思います(笑)。なにしろ私もイキウメの大ファンですので、浜田くんと共演できるのが嬉しいです。だけど新感線に登場してくれるというのは、ちょっと意外でしたね。ファンの方は、浜田くんの新たな一面を楽しみにしていてください。そして私もまったくの初めましてなのが、志田こはくさん。私の持っている情報は、戦隊モノに出演されていたということと、あと梅棒に客演されているのを拝見しているくらいで。ともかく、稽古中に仲良くなりたいと思っています。今作では狂言回しというか語り部的な役まわりなので、出番も多そうですしね。初めての新感線で、そこをいのうえが演出としてどう采配するのかにもご注目ください。そしてもちろん古田、粟根以下いつものメンバーも出てきます。アケチコ五郎役の宮野くん、新田一耕助役の神山くんという、二大探偵がどんな風に丁々発止のやりとりを繰り広げるのか、そこに我々劇団員一同がどう相対するのか、お楽しみいただきたいところです。
――粟根さんが演じる堀田半太という役に関しては、現時点ではどんな想いがありますか。
私の役は、ある歌劇団の女優さんのファン代表というか、親衛隊長みたいな人ですね。いや、まさか私が、しかもこの年齢で、親衛隊長を演じる日がやって来るとはねえ……! そういう意味でも、劇団員たちの積み重ねた年月が出る作品だなぁ、とも思っております。
――そして今回は、福原充則さんが初めて劇団☆新感線に脚本を書き下ろしてくださいます。
そうなんですよね。福原さんも新感線の舞台を何度も観に来ていただいていることから、過去のいのうえ脚本のネタもののエッセンスを入れてくれていて。そういう意味では、ここ最近の新感線のいのうえ歌舞伎、中島作品の時代劇ものとはまったくもって違う味わいになっております。ですから、どちらかというといのうえのネタものに近いアプローチからの<Rシリーズ>になるのかもしれないですね。ちなみに福原さんというのは、演劇好きな方々には要注目の作家さんだということは知れ渡っていますが、そうでない方にお伝えするなら大ヒットドラマ『あなたの番です』の脚本の方です、と言ったほうが通りがいいかもしれません。しかし、あの伏線張りまくり考察ブームを起こしたドラマの脚本家が書くわけで、しかも探偵もの、ミステリーだということならばさぞや考察しがいのある作品になりそうな……と思われるかもですが、おそらくそうはならず“おポンチ探偵もの”みたいになる気がする(笑)。ヘンな探偵が出てきてヘンな推理をし、周りの人がそれに巻き込まれていくわけなんですけどね。一癖も二癖もある人たちが暮らしている、ある炭鉱町の狭いエリアで、とある事件が起きる、みたいな話で。ヘンなキャラクターが出てきては歌い、事件が起きては歌い……。ちょこっとナンセンス味もあったりしつつ、私も最初は大正ロマン風味のお洒落な脚本になるかもと期待していたのに、思いのほかドタバタ喜劇ミュージカル風味だったので驚きました。ですから昨年は青木豪脚本の『紅鬼物語』でダークなお伽噺をやり、中島かずき脚本の『爆烈忠臣蔵』で劇団員総出演バックステージものをやりましたが、今年は福原充則脚本の『アケチコ!』で大正ロマンのフリをしたバカ探偵音楽劇をやることになる、という感じでしょうか。
――福原さんの劇団員への愛も感じる脚本になっていた気もします。
愛なのかなぁ……?(笑) “悪意あるあて書き”というか、完全に先輩のおじさん、おばさんたちをいじってやれ!という気持ちが、脚本から滲み出ているようにも感じましたが。意外と、(中谷)さとみの出番が多そうなんだよなぁ……苦労するがいいさ!(笑) あとは今回のインディ高橋のいじめられ具合にも、ぜひとも乞うご期待ですよ!
健康診断で検査をすると、大体の項目は標準値なのに赤血球が少ないという指摘を毎度受けるんです。昨年は赤血球に加え、白血球も少ないと言われ。これは事件だと思いまして、先延ばしにしていた精密検査を大学病院で受けてみたら、念のため骨髄検査もしましょうとなり、忙しい公演の最中に骨髄の摘出までしたんです。腰に局所麻酔をし、ドリルで抜きまして。そして1ヶ月後、結果が出たら……単に増血能力が低いだけで問題ナシ、という結論でした。どうもみなさん、こんにちは。2026年、改めて血の薄い男と認定されました、粟根まことです(笑)。
1985年『ヒデマロ2~銀河烈風斎の逆襲』より劇団☆新感線に参加。冷酷な悪役からインテリジェンス漂う役どころまで多彩なキャラクターを演じ、劇団内外で広く活躍。また、人物の観察力が鋭く、イラストも得意なことから雑誌のコラムなどでもその多彩な一面を見せる。劇団公演以外の近年の主な出演作品に、【舞台】『三大劇作家の世界大冒険』『ベイビーブラフ』(26)、『FOLKER』(25)、『BURAI3-最終章-』『バンピーラダーズ』(24)、『嵐になるまで待って』(23)、『フェイクキラーズ』(22)、『明治座で逆風に帆を張・る!!』『りぼん,うまれかわる』『今日もしんでるあいしてる』(21)、【映画】『大怪獣のあとしまつ』(22)、『恐怖人形』(19)、【ドラマ】『半沢直樹』(20・TBS)、『仮面ライダーウィザード』(13・EX)、『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』(12・TX)、『11人もいる!』(11・TBS)などがある。
粟根まこと
MACOTO AWANE――粟根さんとしては、今回の新作の見どころポイントをどう分析されていますか?
まずはやはり、久しぶりの<Rシリーズ>、生バンド芝居だということで、歌のうまいゲストにお集まりいただいておりまして。そのみなさんが次々と登場しては一曲歌い、みたいなことの連続になっています。何しろ、今をときめく宮野真守くんがセンターで、久しぶりに神山智洋くんと石田ニコルさんもいて、このお三方の歌唱力はもはや周知の事実ですし。そういう意味では、ちょっと心配というかよくわからないのが新感線初参加の浜田信也くんですね。劇団イキウメの舞台で、彼が歌っているところは観た記憶がないので。
――舞台で本格的に歌うのは、初めてだとか。
ではイキウメの浜田ファンはぜひ、怖いもの見たさで来ていただければ、と思います(笑)。なにしろ私もイキウメの大ファンですので、浜田くんと共演できるのが嬉しいです。だけど新感線に登場してくれるというのは、ちょっと意外でしたね。ファンの方は、浜田くんの新たな一面を楽しみにしていてください。そして私もまったくの初めましてなのが、志田こはくさん。私の持っている情報は、戦隊モノに出演されていたということと、あと梅棒に客演されているのを拝見しているくらいで。ともかく、稽古中に仲良くなりたいと思っています。今作では狂言回しというか語り部的な役まわりなので、出番も多そうですしね。初めての新感線で、そこをいのうえが演出としてどう采配するのかにもご注目ください。そしてもちろん古田、粟根以下いつものメンバーも出てきます。アケチコ五郎役の宮野くん、新田一耕助役の神山くんという、二大探偵がどんな風に丁々発止のやりとりを繰り広げるのか、そこに我々劇団員一同がどう相対するのか、お楽しみいただきたいところです。
――粟根さんが演じる堀田半太という役に関しては、現時点ではどんな想いがありますか。
私の役は、ある歌劇団の女優さんのファン代表というか、親衛隊長みたいな人ですね。いや、まさか私が、しかもこの年齢で、親衛隊長を演じる日がやって来るとはねえ……! そういう意味でも、劇団員たちの積み重ねた年月が出る作品だなぁ、とも思っております。
――そして今回は、福原充則さんが初めて劇団☆新感線に脚本を書き下ろしてくださいます。
そうなんですよね。福原さんも新感線の舞台を何度も観に来ていただいていることから、過去のいのうえ脚本のネタもののエッセンスを入れてくれていて。そういう意味では、ここ最近の新感線のいのうえ歌舞伎、中島作品の時代劇ものとはまったくもって違う味わいになっております。ですから、どちらかというといのうえのネタものに近いアプローチからの<Rシリーズ>になるのかもしれないですね。ちなみに福原さんというのは、演劇好きな方々には要注目の作家さんだということは知れ渡っていますが、そうでない方にお伝えするなら大ヒットドラマ『あなたの番です』の脚本の方です、と言ったほうが通りがいいかもしれません。しかし、あの伏線張りまくり考察ブームを起こしたドラマの脚本家が書くわけで、しかも探偵もの、ミステリーだということならばさぞや考察しがいのある作品になりそうな……と思われるかもですが、おそらくそうはならず“おポンチ探偵もの”みたいになる気がする(笑)。ヘンな探偵が出てきてヘンな推理をし、周りの人がそれに巻き込まれていくわけなんですけどね。一癖も二癖もある人たちが暮らしている、ある炭鉱町の狭いエリアで、とある事件が起きる、みたいな話で。ヘンなキャラクターが出てきては歌い、事件が起きては歌い……。ちょこっとナンセンス味もあったりしつつ、私も最初は大正ロマン風味のお洒落な脚本になるかもと期待していたのに、思いのほかドタバタ喜劇ミュージカル風味だったので驚きました。ですから昨年は青木豪脚本の『紅鬼物語』でダークなお伽噺をやり、中島かずき脚本の『爆烈忠臣蔵』で劇団員総出演バックステージものをやりましたが、今年は福原充則脚本の『アケチコ!』で大正ロマンのフリをしたバカ探偵音楽劇をやることになる、という感じでしょうか。
――福原さんの劇団員への愛も感じる脚本になっていた気もします。
愛なのかなぁ……?(笑) “悪意あるあて書き”というか、完全に先輩のおじさん、おばさんたちをいじってやれ!という気持ちが、脚本から滲み出ているようにも感じましたが。意外と、(中谷)さとみの出番が多そうなんだよなぁ……苦労するがいいさ!(笑) あとは今回のインディ高橋のいじめられ具合にも、ぜひとも乞うご期待ですよ!
健康診断で検査をすると、大体の項目は標準値なのに赤血球が少ないという指摘を毎度受けるんです。昨年は赤血球に加え、白血球も少ないと言われ。これは事件だと思いまして、先延ばしにしていた精密検査を大学病院で受けてみたら、念のため骨髄検査もしましょうとなり、忙しい公演の最中に骨髄の摘出までしたんです。腰に局所麻酔をし、ドリルで抜きまして。そして1ヶ月後、結果が出たら……単に増血能力が低いだけで問題ナシ、という結論でした。どうもみなさん、こんにちは。2026年、改めて血の薄い男と認定されました、粟根まことです(笑)。
1985年『ヒデマロ2~銀河烈風斎の逆襲』より劇団☆新感線に参加。冷酷な悪役からインテリジェンス漂う役どころまで多彩なキャラクターを演じ、劇団内外で広く活躍。また、人物の観察力が鋭く、イラストも得意なことから雑誌のコラムなどでもその多彩な一面を見せる。劇団公演以外の近年の主な出演作品に、【舞台】『三大劇作家の世界大冒険』『ベイビーブラフ』(26)、『FOLKER』(25)、『BURAI3-最終章-』『バンピーラダーズ』(24)、『嵐になるまで待って』(23)、『フェイクキラーズ』(22)、『明治座で逆風に帆を張・る!!』『りぼん,うまれかわる』『今日もしんでるあいしてる』(21)、【映画】『大怪獣のあとしまつ』(22)、『恐怖人形』(19)、【ドラマ】『半沢直樹』(20・TBS)、『仮面ライダーウィザード』(13・EX)、『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』(12・TX)、『11人もいる!』(11・TBS)などがある。