――昨年は劇団の45周年記念興行としてある意味集大成的な作品とも言える『爆烈忠臣蔵~桜吹雪 THUNDERSTRUCK』を上演していましたが、今回の『アケチコ!』はまた全然違う方向性の世界観になりそうですね。この新作舞台に向けて現在の古田さんの思いとしては、いかがなものでしょうか。
あまりストレスを感じないでやっていきたいです。前回の『爆烈忠臣蔵』の時、千穐楽を迎えて次の舞台の稽古が始まった途端に「はぁ、良かった~、お父さんが文句ばっかり言わなくなって」と、うちの奥さんも喜んでましたから(笑)。でも今回の『アケチコ!』はきっと大丈夫でしょう!メインはマモ(宮野真守)だし、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』(2022年)で一緒だった(石田)ニコルもいるし。マモとは一緒に舞台に立ったことはないけど、ご飯に行ったことはある。この間『爆烈忠臣蔵』も観に来て「面白かったっす!」って言ってくれたんで「長かったろ?」って言ったら「はい!」って素直に答えちゃってたしね(笑)。一応、脚本の福ちゃん(福原充則)には「一幕100ページ以内で、よろしくな!」と言ってあることを教えたら「ありがとうございます!」って笑ってたし。
――脚本家にまで、裏でこっそり手を回してるんですか?(笑)
それはそうでしょう。だから、台本がちゃんと短めになっていなければ「おかしいぞ、約束が違うぞ、福原!」と、文句を言うつもりです。
――長さはともかく、台本の感想はいかがでしたか。
ざっと読んだ感じ、オイラの好みとしてはもうちょっとヒドい話にしてもらいたかったし、もっととっ散らかってたっていいのにな、とも思いました。意外なほど、最近の新感線らしさのあるちゃんとしたものになっちゃってます(笑)。福ちゃん、なんでこんなに抑えめにしているんだろう。
――新感線の劇団公演に書くのは初めてだから、少々抑えめにされたんでしょうか。
福ちゃんは新感線初めてだったのか。オイラは何度も一緒に芝居しているから、新感線でもてっきりやってるんだと思ってた。『衛生』(2021年)とか『いやおうなしに』(2015年)とか、ヒドい内容の芝居しかやってないから。
――だから、それらと比べると……。
おとなしいなぁと(笑)。しかも今回は<Rシリーズ>で、生バンドが入るからオイラの希望よりもきっと長くなっちゃうんだろうな。
――楽曲が多くなる分、そこは仕方ないのでは。
だったら最初からページ数を短くして欲しいということですよ。オイラが「100ページ以内な!」と言ってるということは、「70ページくらいでもいいんだぞ!」と思って欲しい(笑)。それに応えようとしてくれていることは、伝わってきていますけども。
――古田さんとしては、その福原さんの作品の魅力はどういうところだと思っていますか。
(青木)豪ちゃんとかもそうなんだけど、みんな新感線で書く時って、ちゃんとしたものを書いてくるんです。「二人とも、もともと変態なんだから、もっと変態芝居を書いてくれ! しかも短めにな!!」と言いたいです。 ちなみに、いのうえさんが書く“ネタもの”の脚本に出て来るのは、さほど変態ではなくいわゆる“頭が悪い”系。その中でオイラは変態の役をよくやらされていますけど、アレは中学生、いや小学生が考える変態ですからね。それと比べたら福ちゃんとか豪ちゃん、倉持(裕)くんもそうだけど、せっかく大人の変態をちゃんと書ける人たちなんですから、もう少しエスカレートしたものを期待してしまうんですけど。 もうちょっとドギつくてもいいんじゃないか、と常々オイラは思ってしまうんです。
――では、今回は福原さんがどこまで書いてくださるか。
そして、今回のゲストの方々が、どれくらいオイラたち劇団員を楽しませてくれるかという点にも期待しています。まあ、マモなんてきっと、根っから変態だろうから。
――変態なんですか?
たぶんね(笑)。ぜひともこの機会に、その変態っぷりを見せてもらいたい。この間も、マモが「次の舞台でご一緒できるのを、楽しみにしてます!」なんて、力の入った言い方をしていたから「オイラのほうこそな……」とニヤリと笑っておきました。
――共演するのは初めてですよね。
バラエティーではありますが、お芝居をするのは初めてです。神山くんとも初共演で、これまであまり接点はなかったんだけど真面目そうな印象があります。今回のゲスト陣は初めましての人が多いんだけど、初めての人とお芝居することはオイラは好きだし、そんなに心配してません。マモはちょっと調子に乗るタイプかもしれないけど(笑)、ニコルも真面目だし。真面目な人は、そのまま真面目にやってくれれば上演時間が短くなるから、オイラとしては願ったり叶ったりです。もう、最近のオイラはどの公演でも、とにかく上演時間を短くすることに命を懸けているようなもんだから(笑)。
――その中で古田さんが演じるのはアンダルシアン・クーガーという、見た目から強烈な個性の持ち主ですが。
はい。できれば早めに殺してくれないかな、と願っているところです。希望としては二幕途中あたりで死にたい。物語の途中で死ねたら、あとは楽屋の廊下でカーテンコールまで休めるのに(笑)。やり口としては、それが最高なんですけどね。
――その希望を通すのは難しい気もしますが(笑)。では、公演を楽しみにされているお客様にメッセージをいただけますか。
一応オイラとしてはあんまり“いい話”にはしたくないので、なるべくそうならない方向性でがんばります。悪くてヒドい話がお好きな方は乞うご期待ですが、それでもいい話になっちゃってたらごめんなさい(笑)。
劇団☆新感線の看板役者。大阪芸術大学在学中の1984年から劇団☆新感線に参加。エネルギッシュで迫力ある演技には定評がある。劇団公演以外の舞台にも積極的に参加し、自身で企画・出演を務める演劇ユニット“ねずみの三銃士”でも活動。活躍の場は広く、バラエティ番組やCM出演、コラムニストとして書籍も出版している。2024年に第45回松尾芸能賞優秀賞を受賞。現在バラエティ番組「EIGHT-JAM」(EX) にレギュラー出演中。劇団公演以外の近年の主な出演作品に、【舞台】音楽劇『ポルノスター』(26)、『一富士茄子牛焦げルギー』(26)、『ベイジルタウンの女神』(25)、【映画】『ゴリラホール』『栄光のバックホーム』『ベートーヴェン捏造』(25)、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』(25・日本語版吹替)、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(25)、【ドラマ】『新年早々 不適切にもほどがある!〜真面目な話、しちゃダメですか?〜』(26・TBS)、『コーチ』(25・TX)、『大阪激流伝』(25・NHK)、『ノンレムの窓 2025新春』(25・NTV)、『となりのナースエイド』シリーズ(25・24・NTV)などがある。
古田新太
ARATA FURUTA――昨年は劇団の45周年記念興行としてある意味集大成的な作品とも言える『爆烈忠臣蔵~桜吹雪 THUNDERSTRUCK』を上演していましたが、今回の『アケチコ!』はまた全然違う方向性の世界観になりそうですね。この新作舞台に向けて現在の古田さんの思いとしては、いかがなものでしょうか。
あまりストレスを感じないでやっていきたいです。前回の『爆烈忠臣蔵』の時、千穐楽を迎えて次の舞台の稽古が始まった途端に「はぁ、良かった~、お父さんが文句ばっかり言わなくなって」と、うちの奥さんも喜んでましたから(笑)。でも今回の『アケチコ!』はきっと大丈夫でしょう!メインはマモ(宮野真守)だし、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』(2022年)で一緒だった(石田)ニコルもいるし。マモとは一緒に舞台に立ったことはないけど、ご飯に行ったことはある。この間『爆烈忠臣蔵』も観に来て「面白かったっす!」って言ってくれたんで「長かったろ?」って言ったら「はい!」って素直に答えちゃってたしね(笑)。一応、脚本の福ちゃん(福原充則)には「一幕100ページ以内で、よろしくな!」と言ってあることを教えたら「ありがとうございます!」って笑ってたし。
――脚本家にまで、裏でこっそり手を回してるんですか?(笑)
それはそうでしょう。だから、台本がちゃんと短めになっていなければ「おかしいぞ、約束が違うぞ、福原!」と、文句を言うつもりです。
――長さはともかく、台本の感想はいかがでしたか。
ざっと読んだ感じ、オイラの好みとしてはもうちょっとヒドい話にしてもらいたかったし、もっととっ散らかってたっていいのにな、とも思いました。意外なほど、最近の新感線らしさのあるちゃんとしたものになっちゃってます(笑)。福ちゃん、なんでこんなに抑えめにしているんだろう。
――新感線の劇団公演に書くのは初めてだから、少々抑えめにされたんでしょうか。
福ちゃんは新感線初めてだったのか。オイラは何度も一緒に芝居しているから、新感線でもてっきりやってるんだと思ってた。『衛生』(2021年)とか『いやおうなしに』(2015年)とか、ヒドい内容の芝居しかやってないから。
――だから、それらと比べると……。
おとなしいなぁと(笑)。しかも今回は<Rシリーズ>で、生バンドが入るからオイラの希望よりもきっと長くなっちゃうんだろうな。
――楽曲が多くなる分、そこは仕方ないのでは。
だったら最初からページ数を短くして欲しいということですよ。オイラが「100ページ以内な!」と言ってるということは、「70ページくらいでもいいんだぞ!」と思って欲しい(笑)。それに応えようとしてくれていることは、伝わってきていますけども。
――古田さんとしては、その福原さんの作品の魅力はどういうところだと思っていますか。
(青木)豪ちゃんとかもそうなんだけど、みんな新感線で書く時って、ちゃんとしたものを書いてくるんです。「二人とも、もともと変態なんだから、もっと変態芝居を書いてくれ! しかも短めにな!!」と言いたいです。
ちなみに、いのうえさんが書く“ネタもの”の脚本に出て来るのは、さほど変態ではなくいわゆる“頭が悪い”系。その中でオイラは変態の役をよくやらされていますけど、アレは中学生、いや小学生が考える変態ですからね。それと比べたら福ちゃんとか豪ちゃん、倉持(裕)くんもそうだけど、せっかく大人の変態をちゃんと書ける人たちなんですから、もう少しエスカレートしたものを期待してしまうんですけど。
もうちょっとドギつくてもいいんじゃないか、と常々オイラは思ってしまうんです。
――では、今回は福原さんがどこまで書いてくださるか。
そして、今回のゲストの方々が、どれくらいオイラたち劇団員を楽しませてくれるかという点にも期待しています。まあ、マモなんてきっと、根っから変態だろうから。
――変態なんですか?
たぶんね(笑)。ぜひともこの機会に、その変態っぷりを見せてもらいたい。この間も、マモが「次の舞台でご一緒できるのを、楽しみにしてます!」なんて、力の入った言い方をしていたから「オイラのほうこそな……」とニヤリと笑っておきました。
――共演するのは初めてですよね。
バラエティーではありますが、お芝居をするのは初めてです。神山くんとも初共演で、これまであまり接点はなかったんだけど真面目そうな印象があります。今回のゲスト陣は初めましての人が多いんだけど、初めての人とお芝居することはオイラは好きだし、そんなに心配してません。マモはちょっと調子に乗るタイプかもしれないけど(笑)、ニコルも真面目だし。真面目な人は、そのまま真面目にやってくれれば上演時間が短くなるから、オイラとしては願ったり叶ったりです。もう、最近のオイラはどの公演でも、とにかく上演時間を短くすることに命を懸けているようなもんだから(笑)。
――その中で古田さんが演じるのはアンダルシアン・クーガーという、見た目から強烈な個性の持ち主ですが。
はい。できれば早めに殺してくれないかな、と願っているところです。希望としては二幕途中あたりで死にたい。物語の途中で死ねたら、あとは楽屋の廊下でカーテンコールまで休めるのに(笑)。やり口としては、それが最高なんですけどね。
――その希望を通すのは難しい気もしますが(笑)。では、公演を楽しみにされているお客様にメッセージをいただけますか。
一応オイラとしてはあんまり“いい話”にはしたくないので、なるべくそうならない方向性でがんばります。悪くてヒドい話がお好きな方は乞うご期待ですが、それでもいい話になっちゃってたらごめんなさい(笑)。
劇団☆新感線の看板役者。大阪芸術大学在学中の1984年から劇団☆新感線に参加。エネルギッシュで迫力ある演技には定評がある。劇団公演以外の舞台にも積極的に参加し、自身で企画・出演を務める演劇ユニット“ねずみの三銃士”でも活動。活躍の場は広く、バラエティ番組やCM出演、コラムニストとして書籍も出版している。2024年に第45回松尾芸能賞優秀賞を受賞。現在バラエティ番組「EIGHT-JAM」(EX) にレギュラー出演中。劇団公演以外の近年の主な出演作品に、【舞台】音楽劇『ポルノスター』(26)、『一富士茄子牛焦げルギー』(26)、『ベイジルタウンの女神』(25)、【映画】『ゴリラホール』『栄光のバックホーム』『ベートーヴェン捏造』(25)、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』(25・日本語版吹替)、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(25)、【ドラマ】『新年早々 不適切にもほどがある!〜真面目な話、しちゃダメですか?〜』(26・TBS)、『コーチ』(25・TX)、『大阪激流伝』(25・NHK)、『ノンレムの窓 2025新春』(25・NTV)、『となりのナースエイド』シリーズ(25・24・NTV)などがある。