――また劇団☆新感線から久しぶりにお声がかかりましたが、今のお気持ちは。
はい、幸せです!(笑) 「マモちゃんとやりたい」と、まだ題材も決まっていない段階でお声をかけていただき、「僕でいいのか?」とも思いましたが、感激しました。新感線には『髑髏城の七人』Season月《下弦の月》(2017年、以下『月髑髏』)で初めて関わらせていただいた時からずっと、特別な時間を過ごさせていただいています。劇団員のみなさんのことも大好きですし、スタッフの方たちからもいつも愛情をたっぷりもらっています。自分が携わっていない作品もたくさん観に行かせていただいていますが、その度に「やっぱり新感線のステージにまた立ちたいな!」と思わせてもらえるくらいに舞台上には毎回いい意味でバカバカしいことがたくさんあり(笑)、もちろんそれだけではなく、本当にカッコ良くて華やかで。こういうステージが作れるのは他にないなと思う経験を『月髑髏』をやらせていただいて以降、毎度のように更新し続けていて。あれから、もう何年でしたっけ……。
――2017年でしたから9年ですね。
えっ、9年? すごい!(笑) そんな長いお付き合いになりながら、このタイミングで宮野が主演をさせていただけるとは本当になんてありがたいことだろうと、このオファーを幸せな思いと共に噛み締めております。
――そして今回の台本が出来てきて、読んだ感想はいかがでしたか。
今回は、少しずつ情報が集まってきたんですよ。最初に聞いたのはミステリー、推理モノ、しかも探偵モノだということで。「劇団☆新感線で推理モノ?」と、すごくワクワクしましたし、脚本の福原充則さんも新感線の劇団公演に書かれるのは初めてとのこと、それってすごく挑戦的かつ意欲的な取り組みなんだろうなと思いました。これはおそらく、今まで僕が携わってきた作品ともかなり違う味わいになるんだろうな、もしかしたら謎解きをストイックにしていくみたいなイメージなのかも?と予想してみたりもして。そうやって情報が増えていく中で、前回公演の『爆烈忠臣蔵』を観に行った時には楽屋裏でいのうえさんから「今までの新感線にはない、アングラな感じだよ」と教えてもらって。これはいよいよ本当にガラッと印象の違うことをやるのかなと考えつつ、今日こうしてビジュアル撮影をしてみましたら……「おや?」と(笑)。
――「あれ?」と(笑)。
「うん?」って思いました(笑)。確かに、台本が届いて一読した時に自分が演じるキャラクターがいきなり歌っていたので、そこでも「おや?」と思っていましたが。僕が演じるアケチコは、ハッタリをきかせて根拠のない自信が満々で、口八丁であちこちに口を挟んでいく男で……。「あれれ? これって俺の得意なところなんじゃないかな?」と(笑)。とはいえ全体的にはとても賑やかな空気感でもあったので「ああ、なるほどな、このハイブリッドな感じで展開していくのか!」ということを、まさにこの前髪の感じからも理解していったという、そんな現時点です(笑)。こういう往年の昭和の大スターみたいなメイクや髪型や衣裳で、劇団☆新感線なりのミステリー、探偵モノを派手にやっていくのだろうと思うと、ますますワクワクしてきました。
――意外に雰囲気が違う作品になるかと思いきや、得意な方向性のキャラクターで?(笑)
やっぱり僕は口数の多い役をやるんだなと思いつつ、だけど全然違うアプローチのキャラクターだし作品感ではあるので、今まで通りという感覚はないですし、まったくもって安心はしていませんけどね。
――あくまでも油断はできない、と。
台本からは、自分がどれだけ魅力的なキャラクターになれるかが肝だなとも感じたので、いかに魅力を発揮するかに関してはチャレンジだなとも思っています。
――結構、振り切ったキャラとも言えそうですし。
そうなんです、それでいてカッコ良さもあるので、そのバランスをいのうえさんがどう考えていらっしゃるのかも含めて挑戦なんだろうと思われます。ギャグっぽいところも多ければ、歌ったり踊ったりもするし、立ち回りもあるし。しかも今回の舞台は大正の時代なので、果たしてどんな立ち回りになるのか、そこも新たな体験ができそうだと思っています。
――共演者は、初めましての方が多そうですね。
ほとんどが初共演ですが、今回僕はなんといっても古田さんとご一緒できることがもう、嬉しすぎて大感激しています。『月髑髏』の時にお稽古場に顔を出してくださったり、稽古終わりに何人かでご飯にも行かせていただいた時にもいろいろなお話を聞かせていただいて。その時、既に“マモちゃん”と呼んでくださって、それだけでもキュン!ってしちゃいました(笑)。
――それは、嬉しいですよね(笑)。
劇団☆新感線の舞台に立つ心構えのようなこともその場で聞いてみたら、ポロッと素敵な答えをくださって、なるほどと思うこともたくさん言っていただいたんです。それ以降、いつかご一緒したいと思っていたので今回は9年越しの念願が叶った、という想いもありますね。
――さらに名探偵同士としてガッツリ組むのが、神山智洋さんです。
神山さんとも初共演です。音楽番組ですれ違った時に「次、一緒ですよね!」とご挨拶したくらいですが、僕が勝手にテレビで見ているイメージはやはり歌唱力がすごい。今回ご一緒できるということで何かしらの面白い化学反応が起きそうな予感で今、ドキドキしています。もちろん身体能力も素晴らしいだろうから、むしろがんばってついていかないと、と思っています。僕も、若ぶっているけれどもはや若くはないですからね、相当がんばらないと(笑)。
――では最後に、お客様に向けてのメッセージをいただけますか。
何より、宮野が新感線で単独主演ができるというのが初めてのことなんですよ。『月髑髏』の時は福士蒼汰くんの《上弦の月》とのダブルチームでしたし、『神州無頼街』の時はトメの立ち位置をやらせていただいていたので。今回は単独主演という形で、僕としては本当にありがたいですし、大変に気合いが入っているところです。きっとファンのみなさんも一緒に喜んでくれていると思いますので、その思いに応えられるように楽しいものを必ずお届けいたします。
仕事で空き時間があったので買い物に行ったんです。そこで気に入った服を買おうとするとマネージャーから「宮野さん、値段を見たほうがいいのでは?」と声をかけられまして。「大丈夫、大丈夫」ってちょっとカッコつけながらレジに持って行ったら、結構高額なコートで……即、「やっぱり、やめます!」と言って戻しました(笑)。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。空き時間に買う値段のものじゃないよ!と震えたという、ダサかった事件でした。みなさん、ちゃんと商品の値段は見て買いましょうね。
幼少の頃より子役として活動し、2001年に海外ドラマ『私はケイトリン』の吹き替えで声優デビュー。アニメや吹き替えのほか、映像作品や舞台などで俳優としても活躍する声優界のトップランナー。07年には歌手デビューも果たし、ライブ活動も精力的に行っている。近年の主な出演作に、【ドラマ】『ウイングマン』(24・TX)、連続テレビ小説『らんまん』(23・NHK)、【映画】『パリピ孔明 THE MOVIE』(25)、『九十歳。何がめでたい』(24)、【舞台】ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(24)、【テレビアニメ】『炎炎ノ消防隊 参ノ章』(25-26・TBS)、『LAZARUS ラザロ』(25・TX)、『「キン肉マン」完璧超人始祖編』(24-25・TBS)、【劇場版アニメ】『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(25)、【映画吹き替え】『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(26年4月公開予定)、『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』(25)など。劇団☆新感線にはいのうえ歌舞伎『神州無頼街』(22)に続いて3作目の参加となる。
宮野真守
MAMORU MIYANO――また劇団☆新感線から久しぶりにお声がかかりましたが、今のお気持ちは。
はい、幸せです!(笑) 「マモちゃんとやりたい」と、まだ題材も決まっていない段階でお声をかけていただき、「僕でいいのか?」とも思いましたが、感激しました。新感線には『髑髏城の七人』Season月《下弦の月》(2017年、以下『月髑髏』)で初めて関わらせていただいた時からずっと、特別な時間を過ごさせていただいています。劇団員のみなさんのことも大好きですし、スタッフの方たちからもいつも愛情をたっぷりもらっています。自分が携わっていない作品もたくさん観に行かせていただいていますが、その度に「やっぱり新感線のステージにまた立ちたいな!」と思わせてもらえるくらいに舞台上には毎回いい意味でバカバカしいことがたくさんあり(笑)、もちろんそれだけではなく、本当にカッコ良くて華やかで。こういうステージが作れるのは他にないなと思う経験を『月髑髏』をやらせていただいて以降、毎度のように更新し続けていて。あれから、もう何年でしたっけ……。
――2017年でしたから9年ですね。
えっ、9年? すごい!(笑) そんな長いお付き合いになりながら、このタイミングで宮野が主演をさせていただけるとは本当になんてありがたいことだろうと、このオファーを幸せな思いと共に噛み締めております。
――そして今回の台本が出来てきて、読んだ感想はいかがでしたか。
今回は、少しずつ情報が集まってきたんですよ。最初に聞いたのはミステリー、推理モノ、しかも探偵モノだということで。「劇団☆新感線で推理モノ?」と、すごくワクワクしましたし、脚本の福原充則さんも新感線の劇団公演に書かれるのは初めてとのこと、それってすごく挑戦的かつ意欲的な取り組みなんだろうなと思いました。これはおそらく、今まで僕が携わってきた作品ともかなり違う味わいになるんだろうな、もしかしたら謎解きをストイックにしていくみたいなイメージなのかも?と予想してみたりもして。そうやって情報が増えていく中で、前回公演の『爆烈忠臣蔵』を観に行った時には楽屋裏でいのうえさんから「今までの新感線にはない、アングラな感じだよ」と教えてもらって。これはいよいよ本当にガラッと印象の違うことをやるのかなと考えつつ、今日こうしてビジュアル撮影をしてみましたら……「おや?」と(笑)。
――「あれ?」と(笑)。
「うん?」って思いました(笑)。確かに、台本が届いて一読した時に自分が演じるキャラクターがいきなり歌っていたので、そこでも「おや?」と思っていましたが。僕が演じるアケチコは、ハッタリをきかせて根拠のない自信が満々で、口八丁であちこちに口を挟んでいく男で……。「あれれ? これって俺の得意なところなんじゃないかな?」と(笑)。とはいえ全体的にはとても賑やかな空気感でもあったので「ああ、なるほどな、このハイブリッドな感じで展開していくのか!」ということを、まさにこの前髪の感じからも理解していったという、そんな現時点です(笑)。こういう往年の昭和の大スターみたいなメイクや髪型や衣裳で、劇団☆新感線なりのミステリー、探偵モノを派手にやっていくのだろうと思うと、ますますワクワクしてきました。
――意外に雰囲気が違う作品になるかと思いきや、得意な方向性のキャラクターで?(笑)
やっぱり僕は口数の多い役をやるんだなと思いつつ、だけど全然違うアプローチのキャラクターだし作品感ではあるので、今まで通りという感覚はないですし、まったくもって安心はしていませんけどね。
――あくまでも油断はできない、と。
台本からは、自分がどれだけ魅力的なキャラクターになれるかが肝だなとも感じたので、いかに魅力を発揮するかに関してはチャレンジだなとも思っています。
――結構、振り切ったキャラとも言えそうですし。
そうなんです、それでいてカッコ良さもあるので、そのバランスをいのうえさんがどう考えていらっしゃるのかも含めて挑戦なんだろうと思われます。ギャグっぽいところも多ければ、歌ったり踊ったりもするし、立ち回りもあるし。しかも今回の舞台は大正の時代なので、果たしてどんな立ち回りになるのか、そこも新たな体験ができそうだと思っています。
――共演者は、初めましての方が多そうですね。
ほとんどが初共演ですが、今回僕はなんといっても古田さんとご一緒できることがもう、嬉しすぎて大感激しています。『月髑髏』の時にお稽古場に顔を出してくださったり、稽古終わりに何人かでご飯にも行かせていただいた時にもいろいろなお話を聞かせていただいて。その時、既に“マモちゃん”と呼んでくださって、それだけでもキュン!ってしちゃいました(笑)。
――それは、嬉しいですよね(笑)。
劇団☆新感線の舞台に立つ心構えのようなこともその場で聞いてみたら、ポロッと素敵な答えをくださって、なるほどと思うこともたくさん言っていただいたんです。それ以降、いつかご一緒したいと思っていたので今回は9年越しの念願が叶った、という想いもありますね。
――さらに名探偵同士としてガッツリ組むのが、神山智洋さんです。
神山さんとも初共演です。音楽番組ですれ違った時に「次、一緒ですよね!」とご挨拶したくらいですが、僕が勝手にテレビで見ているイメージはやはり歌唱力がすごい。今回ご一緒できるということで何かしらの面白い化学反応が起きそうな予感で今、ドキドキしています。もちろん身体能力も素晴らしいだろうから、むしろがんばってついていかないと、と思っています。僕も、若ぶっているけれどもはや若くはないですからね、相当がんばらないと(笑)。
――では最後に、お客様に向けてのメッセージをいただけますか。
何より、宮野が新感線で単独主演ができるというのが初めてのことなんですよ。『月髑髏』の時は福士蒼汰くんの《上弦の月》とのダブルチームでしたし、『神州無頼街』の時はトメの立ち位置をやらせていただいていたので。今回は単独主演という形で、僕としては本当にありがたいですし、大変に気合いが入っているところです。きっとファンのみなさんも一緒に喜んでくれていると思いますので、その思いに応えられるように楽しいものを必ずお届けいたします。
仕事で空き時間があったので買い物に行ったんです。そこで気に入った服を買おうとするとマネージャーから「宮野さん、値段を見たほうがいいのでは?」と声をかけられまして。「大丈夫、大丈夫」ってちょっとカッコつけながらレジに持って行ったら、結構高額なコートで……即、「やっぱり、やめます!」と言って戻しました(笑)。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。空き時間に買う値段のものじゃないよ!と震えたという、ダサかった事件でした。みなさん、ちゃんと商品の値段は見て買いましょうね。
幼少の頃より子役として活動し、2001年に海外ドラマ『私はケイトリン』の吹き替えで声優デビュー。アニメや吹き替えのほか、映像作品や舞台などで俳優としても活躍する声優界のトップランナー。07年には歌手デビューも果たし、ライブ活動も精力的に行っている。近年の主な出演作に、【ドラマ】『ウイングマン』(24・TX)、連続テレビ小説『らんまん』(23・NHK)、【映画】『パリピ孔明 THE MOVIE』(25)、『九十歳。何がめでたい』(24)、【舞台】ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(24)、【テレビアニメ】『炎炎ノ消防隊 参ノ章』(25-26・TBS)、『LAZARUS ラザロ』(25・TX)、『「キン肉マン」完璧超人始祖編』(24-25・TBS)、【劇場版アニメ】『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(25)、【映画吹き替え】『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(26年4月公開予定)、『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』(25)など。劇団☆新感線にはいのうえ歌舞伎『神州無頼街』(22)に続いて3作目の参加となる。