1991年CMでデビュー。97・98年の舞台「レ・ミゼラブル」、99年の「あすか」(NHK)、2000年の「永遠の仔」(YTV)、01年の「北条時宗」(NHK)と幼少より活躍。成長とともに出演作品の幅も広がり、2010年には「手のひらの幸せ」で映画初主演、2011年には「ひとりじゃない」(BSフジ)でドラマ初主演を果たした。近年の主な出演作品に、【ドラマ】「相棒Season19」(21・EX)、「麒麟がくる」(20・NHK)、映画】「ひとよ」(19)、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「空飛ぶタイヤ」(18)、【舞台】「木洩れ日に泳ぐ魚」(21)、「迷子の時間~語る室2020~」「ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~」(20)、などがある。劇団☆新感線には18年の「メタルマクベス」disc2以来2作目の参加となる。

浅利陽介
コメント

『メタルマクベス』disc2で初参加させていただいた時は居心地がとても良かったので、こうして再びいのうえさんの演出を受けられることがうれしいです。劇団☆新感線の舞台は何よりも殺陣が多いですからね。そのスキルにまた磨きがかけられて、俳優としてさらにスキルアップできることもありがたいなと思っています。前回は個々人の稽古に時間がかけられない環境でしたが、でもdisc2ですしもともとベースになるものがあったので。また時間がないとはいえキャストに手練れの方が多かったので信頼度も高く、僕自身は何も気負わずに流れに身を任せることができていました。それが今回はゼロから作るわけなのでちょっと雰囲気が変わるのかも、とそこも楽しみです。ですから今回は座長であり友人である中村倫也にすべてを委ね、僕は千葉哲也さんや、高田聖子さんたち劇団のベテランメンバーと和気あいあいと「しんどいね!」と言い合いつつがんばるつもりです。それから個人的には早乙女友貴くんの殺陣が間近で見られることも楽しみ。彼から、パクれるものはすべてパクりたい(笑)。何かワイロでも渡して「教えて!」って頼んでみようと思っています。

殺陣って、好きなんですよ。僕のこの顔とキャラから殺陣ができるイメージは抱けないと思うので、逆にできたらビックリするだろうなと(笑)。それで前回もアクションチームに出稽古に行って木刀を振らせてもらったりもしましたし、そもそも高校生くらいの頃には空手をかじったりもしていましたし。今回、どのくらい殺陣をやらせてもらえるかは微妙ですが。戦いそうだけど戦わないパターンだってあるかもしれないしね、「抜かへんのかい!」って。そういうのも新感線の醍醐味ですから(笑)。 僕が演じる尖渦雅という人は、要人を警護している今でいうSPみたいな人です。安倍晴明をやる倫也くんには、稽古ではブレ球をいっぱい投げていきたい。それを倫也くんはすべてキャッチしてくれるはずで、いやもしかしたらキャッチしないかもしれないか(笑)。ではスルーも良しとして、僕はとにかく投げ続けます。倫也くんとは千葉さんが演出していた舞台『怒りをこめてふり返れ』が初共演でしたが、結構ウマが合ってその後もプライベートで一緒に遊んでいるんです。あの舞台では僕が好き放題やっても付き合ってくれて、それこそ倫也くんからブレ球が飛んで来たり、お互いに変化球を投げ合えていて、それがとても楽しかったんです。渦雅と晴明の関係性はきっちり台本にも書かれていますが、でもその役の上の部分だけではなく、僕と倫也くんの実際の関係とも似た部分が出せたら面白いかもしれないなと思っています。

キツネに化かされたと思ったエピソード
ドラマ撮影で、その日は僕の誕生日だから現場でお祝いされるかも、なんて最初は思っていたんです。だけど熱量のあるシリアスな場面を演じるうちにすっかり忘れてしまって。そうしたら大詰めのシーンの撮影中に監督から「OKだけどもう一回」と言われたのでもう一度芝居をはじめたら、いきなり相手役の方が台詞の途中で「誕生日おめでとう!」と言うので「何言ってるんですか!」って突っかかってしまいました(笑)。皆さんにドッキリを仕掛けられたんですよねぇー。あの時はマジで騙されました(笑)。

Profile 1991年CMでデビュー。97・98年の舞台「レ・ミゼラブル」、99年の「あすか」(NHK)、2000年の「永遠の仔」(YTV)、01年の「北条時宗」(NHK)と幼少より活躍。成長とともに出演作品の幅も広がり、2010年には「手のひらの幸せ」で映画初主演、2011年には「ひとりじゃない」(BSフジ)でドラマ初主演を果たした。近年の主な出演作品に、【ドラマ】「相棒Season19」(21・EX)、「麒麟がくる」(20・NHK)、映画】「ひとよ」(19)、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「空飛ぶタイヤ」(18)、【舞台】「木洩れ日に泳ぐ魚」(21)、「迷子の時間~語る室2020~」「ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~」(20)、などがある。劇団☆新感線には18年の「メタルマクベス」disc2以来2作目の参加となる。