ごあいさつ

「2021年秋公演はいのうえ歌舞伎の新作で、
陰陽師の話をやろう!」
「中村倫也が安倍晴明だ!」


そう言って企画が始まったのは、コロナの“コ”の字もない頃の話でした。

2021年春の公演は、一旦は劇団☆新感線としての大型公演をキャンセルしたものの、改めてコロナ禍で行うことを前提に立ち上げた“Yellow新感線”では、通常の規模を縮小し、上演時間も短くし、コロナ禍で上演することに留意しつつも、「ライブエンターテイメントを生業とする者でしか作れないものを届けたい!この鬱々とした世の中の気分を、観に来て笑って楽しんで吹き飛ばして帰っていただきたい!」という気持ちで公演を行っておりました。

ご来場いただいた観客の皆様には「久しぶりの新感線を堪能できた!」「面白かったよ〜」「大変だろうけど、頑張ってください!」「久々にお芝居を見ることができて嬉しかったです、ありがとう。」「元気が出た〜!!」とお声がけいただき、皆様の笑顔にこちらの方が胸の熱くなる思いでたくさんの力を頂戴しました。

「やれて良かった!ライブエンタメ最高だ!!」東京公演を完走し、勇んでおりました大阪公演半ばの4月下旬のこと、3度目の緊急事態宣言にYellow新感線は大阪公演の残り12ステージの中止を余儀なくされました。楽しみにされていたお客様には悲しい思いをさせてしまい、我々カンパニーにはやりきれない思いが残りました。

【不要不急】という言葉が始終蔓延している昨今、我々に力をくださった数多の皆様の価値観において、我々の発信するライブエンターテインメントは決して無くなるものでは無いとハッキリと示していただけたことが、我々の支えです。
今は世界中見渡しても、数ヶ月先の未来がどうなっているのかを正確に予測できて、的確な指示を出せる人はいません。その時その時の状況が全てです。ですから立ち止まらなきゃならない時は立ち止まる勇気も必要です。我々はそう理解しています。



「よし、秋は新感線の”正統派いのうえ歌舞伎“をガッツリお届けするぞ!秋はフルスペック新感線だ!!」

この先に上演する予定の公演の情報を、今、公開すること、芝居を作り続け、お客様をお迎えし、発信を続けるという意志があることをお伝えしたいと思います。

どうぞ、劇場で皆様の笑顔とお力を賜われますように。



劇団☆新感線 プロデューサー
柴原智子