寺西拓人

寺西拓人 コメント

劇団☆新感線には、事務所の仲間や先輩が出演していた時に観に行かせていただいたことがありまして。舞台、演劇なのにものすごくライブ感があり、音楽要素が強くて唯一無二の雰囲気がある劇団なんだなと思っていました。ちなみに観たのは、仲間の原(嘉孝)と、先輩の岡本健一さんが出演していた『メタルマクベス』disc2。それも初日と千穐楽を観劇するという、贅沢な楽しみ方をしました。新感線の存在はもちろんだいぶ前から知ってはいたものの拝見する機会に恵まれていなかったので、ここだ!と思って二回行かせていただきました(笑)。あの時に観た新感線の舞台に、今度は自分が参加できるというのはとてもありがたいご縁だなと感じています。
 しかも今回は『ミナト町純情オセロ』ということで、話によると新感線はそれほど再演モノは多くないと聞いていて、今、再演するというのはきっとこの時代にマッチした作品なんだろうと思いました。そこに参加させていただけることはすごくうれしいですし、シンプルに台本を読んでめちゃくちゃ面白いと思いました。シェイクスピアと言われるととっつきにくい悲劇なのではと思われる方もいそうですが、ここまでわかりやすく面白くできるんだ!というのが驚きでしたね。 今回、演じさせていただく汐見丈は沙鷗組の若頭補佐で日本人とアメリカ人のハーフという役です。僕の場合、おそらく見た目だけではハーフに見えそうもないので(笑)、まずはなんとかこの設定を忠実に表現できればと思っているところです。そして、ちょっとしたうさん臭さが鼻につきつつもなんか可愛くて憎めないみたいなキャラクターにできたらいいな、なんてことを思いながら、現時点では台本を読み込ませていただいています。
それに、せっかく参加させていただくので、ぜひとも“ザ・新感線”というべきコメディタッチなお芝居にも挑みたいです。これまで僕はあまり、ふざける系の役どころを演じることがなかったんですが、ここ1、2年の間に何故か急にそういう役との出会いが増えてきていまして。だからそこに関しても今回は有難いタイミングだったんです。コミカルなキャラクターを演じることはすごく好きなので、「勉強させていただきます!」という覚悟で臨みます!
三宅くんとは初共演です。下手したら初対面に近いのかもしれません。というのは一応、僕が出演していたミュージカルに同じ事務所の林翔太くんが出ていて、林くんが三宅くんと仲が良かったので楽屋に顔を出しに来てくださったんですね。その時「あれっ、おまえジャニーズだったんだ」って言われたのをすごく覚えています。それが初会話でした。とはいえ、それも5年近く前の話なので三宅くんは覚えていないかもしれない……。やっぱり今回、初めましての空気感で行ったほうがいいかもしれないな、とも思っています(笑)。
一番の楽しみは、ベタかもしれませんがやはり、いのうえさんの演出を受けられること。もちろん青木さんの脚本で、そしてこの名だたる先輩方とご一緒できるのが本当に幸せです。キャスト一覧を見たら本当に誰ひとりご一緒したことがない方ばかりで、自分にとってはとても新鮮な体験ができそうだと思っています。まだ稽古に入るまで時間がありますが、僕自身はもう既にこれは絶対に面白くなるという予感しかなくて。新感線ファンの方々はもちろん期待されていると思いますが、その期待以上のものがお見せできるように稽古をがんばります。ぜひ劇場でお会いしましょう、お待ちしております!

エピソード:これは悲劇だ!

これは、みなさんも一度は経験あるんじゃないかと思いますが。先日、シャンプーがなくなったので詰め替えのものを入れたのですが、うっかりリンスを入れちゃったんです。しかも全部なくなってから入れればまだよかったのに、横着して中途半端な量が残ってるところへ入れてしまって。ああ、これは悲劇だ!と思いました。つまり、リンスインシャンプー&リンスみたいなことになっているので、だから今、ちょっとリンス多めの生活になっています。