2008年高校在学中に受けたオーディションに合格し「黒猫」で初舞台を踏み女優デビュー。以降、舞台を中心に活動し、近年は映画・ドラマ・CMと映像作品でも幅広く活躍している。近年の主な出演作に【ドラマ】「東京、愛だの、恋だの」(21・Paravi)、「前科者」(21・WOWOW)、「エール」(20・NHK)、「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」(20・WOWOW)、「アフロ田中」(19・WOWOW)、「まどろみバーメイド〜屋台バーで最高の一杯を。〜」(19・BSテレ東)、【映画】「無頼」「レディ・トゥ・レディ」(20)、「夜明け」「愛唄-約束のナクヒト-」(19)、「全員死刑」(17)、「SHARING」(16)、【舞台】「近松心中物語」「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」(21)、「終わりのない」「二度目の夏」「+GOLD FISH」(19)、「図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの」(18)、「太陽」「書く女」(16)など。劇団☆新感線への参加は「髑髏城の七人」Season鳥(17)に続いて2作目となる。

清水葉月
コメント

――『神州無頼街』がようやく再始動です。現在の心境はいかがですか。
いのうえさんや新感線のみなさんに会うたびに「次だね、次だね」と言いながらも、ずっと“待て”をくらっていたような状態でした。それがやっと「行くぞ!」となったわけなので、待った分、爆発したい気持ちがみなぎっています。私もコロナ禍で舞台に立たせてもらっていましたが、常にヒヤヒヤしながらでした。そしてやっぱりこの『神州無頼街』が無事に開幕して無事に終わらないと、この先には進めない気がしていて。

――これで、やっと次に行ける、と。
ずっとスタンバイ状態でしたがいよいよ「行くよ、私たち!」という気持ちです。2年間の磨きがかかった姿を見ていただきたいということもモチベーションの源になっていたおかげで、ずっと筋トレを続けられたことも良かったです。

――改めて、台本を読み直して思ったことは。
この数年で価値観がすごく変わったと思うんです。生きることというか生かされていること、死というものが見えた分、生きることの理由なんてごくシンプルなものでいいんだということを、改めてこの台本からも感じました。きっと2年前と今とで、この作品も見え方が違ってくるんだろうなという風にも思いました。私が演じる<揚羽>に関しては、若さ溢れる女の子で。なのに、大人が聞いたら「そんな悲しいことを、そんなに明るく言うの?」と思われるようなセリフが多いんです。もしかしたら今の私たちよりも早い段階で、この子は生きることについて既に深く考えざるを得なかったのかなと思います。

――そういう過去を持った女の子なんですね。
でもそのせいで、ちょっと見える世界が狭くなっちゃっているところもある。鼻っ柱の強い女の子なんだけど、私は臆病な子だなとも思いました。勝ち気な性格のようでいて、実はその反対にも振り幅のある子だと思うので、そこをうまく表現したいです。そして私、ここまでわかりやすく悪者として登場するのは初めてなんですよ。しかも思いっきり「悪でーす」と出て行く登場の仕方は、まさに新感線の舞台ならではですし(笑)。歌の場面も含めて「ハイ、登場です!」って悪が登場すると思うので、そこも楽しみにしてほしいです。

――新感線の舞台に出ることで感じる魅力とは。
劇団☆新感線さんって、独特の温度がある劇団だと感じていて。「劇団☆新感線だー!」って思う空気、温度、人との距離感がいつも一定なんですね。「緊張とかしてる暇があったら大きい声出しておけ」とか「はいはい、この2年で何を学んできたの?やってごらん?そんなもんか!」って笑って叱ってくれるような、そんな印象もあります。私が初めて新感線に出させていただいた『髑髏城の七人』Season鳥の時は劇団員の方々がSeasonごとに分かれての出演だったので、今回はより劇団色が濃くなりそうだなと。しかもみなさんが揃うシーンに私も関われそうなので、その点もすごく楽しみ。特に粟根さんとは『鳥髑髏』ではよくペアで動いていましたし、外部の公演でも一度ご一緒していますし。今回も相棒みたいに一緒の場面が多いので心強いです。

――お客様にお誘いのメッセージもいただけますか。
お待たせしました! よくぞ待っていてくれました、それは私たち出る側も含めですけど(笑)。歌あり踊りありで、特に蛇蝎と麗波のところはひとつのショーのようになるのではないかと思います。とにかく全部盛り込まれているエンターテインメントです、ぜひ一緒に楽しんでください!

Profile 2008年高校在学中に受けたオーディションに合格し「黒猫」で初舞台を踏み女優デビュー。以降、舞台を中心に活動し、近年は映画・ドラマ・CMと映像作品でも幅広く活躍している。近年の主な出演作に【ドラマ】「東京、愛だの、恋だの」(21・Paravi)、「前科者」(21・WOWOW)、「エール」(20・NHK)、「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」(20・WOWOW)、「アフロ田中」(19・WOWOW)、「まどろみバーメイド〜屋台バーで最高の一杯を。〜」(19・BSテレ東)、【映画】「無頼」「レディ・トゥ・レディ」(20)、「夜明け」「愛唄-約束のナクヒト-」(19)、「全員死刑」(17)、「SHARING」(16)、【舞台】「近松心中物語」「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」(21)、「終わりのない」「二度目の夏」「+GOLD FISH」(19)、「図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの」(18)、「太陽」「書く女」(16)など。劇団☆新感線への参加は「髑髏城の七人」Season鳥(17)に続いて2作目となる。