1987年に映画「トットチャンネル」で俳優デビュー。同作及び同年の映画「BU・SU」で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画・テレビ・舞台と幅広く活躍。近年では個性的なキャラクターを活かし、バラエティー番組にも多数出演。主な出演作に【ドラマ】「わげもん~長崎通訳異聞~」(22・NHK)、「忠臣蔵狂騒曲No.5中村仲蔵 出世階段」(21・NHK)、「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断リポート~」(21・CX)、「ソロモンの偽証」(21・WOWOW)、「武士スタント逢坂くん!」(21・NTV)、「裕さんの女房」(21・NHK BSプレミアム)、【映画】「劇場版ラジエーションハウス」(22年4月公開予定)、「キングダム」(19)、「スマグラー おまえの未来を運べ」(11)、【舞台】「醉いどれ天使」(21)、「俺の骨をあげる」(18)、「クラウドナイン」(17)など。劇団☆新感線には本作が初参加となる。

髙嶋政宏
コメント

――ヴィジュアル撮影で初めて<蛇蝎>になってみていかがでしたか。
蛇蝎になったも何も、ああいうことだとずっと思っていたので「やはりこれだ!これなんだ!」と確信できました。二年前に台本をいただいた時は初めて新感線に参加できるからと楽しみ過ぎて、一幕しか読まずにとっておいたんですけどね。こうして時間も経ちましたし、今回はちゃんと最後まで読みました。一言で言うと任侠モノで、そこに時空を超えたようなルックスのキャラクターが山ほど出るお話になっているところが、やはり最高ですね!

――その中でも蛇蝎さんは飛び抜けてすごいことになりそうですね。
いやあ、ぜひそうなりたいですけどね。久々に台本を読んで、気持ちが盛り上がってワクワクしています。新感線の稽古は、いのうえさんがああしてくれこうしてくれと、音から動きからつけてくださると聞いているんですが。自分もしっかり体現できるよう、まずはストレッチ、自重トレーニング、発声などでウォーミングアップを始めています。

――身体づくりから先にスタート。
喉を潰したり、ケガした時ほど辛いことはないですからね。本当はできるのに痛くてできないとか、こういう声でやりたいのに喉が潰れて出せないなんて事態は避けないといけません。今回、新感線への参加が決まって、すぐに松雪さんに連絡したんです。『スマグラー』という映画で共演したことがあって、自分が新感線を前から好きなことは伝えていたんですけど、初参加なので稽古ではどういうことに気をつけたらいいかを聞いたら「いのうえさんが、三歩いったら振り返って、このセリフをこのキーで言って、とかその場でやってみせてくれるので、その通りにできるようにみんな死に物狂いでがんばる。それだけです」って教えてくれて。「いや、でも兄はきっと大丈夫ですよ」って、言われましたけど。

――松雪さんが太鼓判押してくれたのなら心強いですね(笑)。
いやいやっ、実際、やってみないとわからないですから。とりあえず稽古は読み合わせから入ると思うので、そこでは不必要な声は出さないようにしたいなと。ウケ狙いで絶叫したりすると、調子悪くなることが以前にあったので。ここは慎重に、油断なく、ひとつひとつの場面をじっくりと重ねていきたい。インフルエンザにかかった時以外、喉がおかしくなったことはないんですが、ちょっとでもおかしくなったら酒は飲まないようにします。酒を飲まなければ、内臓が調子よくなって疲れないし喉もすぐ回復しますからね。

――蛇蝎というキャラクターを、簡単に説明するとしたら。
強きをくじき、弱きもくじく、自己中心的、変態任侠オヤジです(笑)。周りの友人には「超時空奇想天外任侠モノ」って言っています。ここ最近のコロナ禍のフラストレーションやイライラ、なんでこんなことになったんだという嘆き、そのすべてを解消する舞台がこの『神州無頼街』なんです!絶対、観たらスカッとすると思います。

――ここ最近、出演されている作品では悪役が多そうですが。
僕、一番やりたくないのが普通の人間の感動ものなので。まあ、やりますけど(笑)。個人的には、極悪人やヤクザ役とかのほうがやってて楽しいんです。

――そういう意味では、今回の蛇蝎は半端なく楽しめそうな悪役。
本当にそうですよ。いのうえさんにつけていただいた動きやセリフが決まった時の感動は、きっとすごいと思います。「できた! うまくいった!」って。

――ではお客様へ向けて、お誘いの言葉をいただけますか。
みなさん、本当の娯楽活劇を観たことがありますか? ここにはそれがあります。深く考えずに、ただただ楽しんでください。そのためにも、僕らは準備と鍛錬とケアを怠りなくやっておきますので!それでは劇場で、お会いしましょう!

Profile 1987年に映画「トットチャンネル」で俳優デビュー。同作及び同年の映画「BU・SU」で、第11回日本アカデミー賞新人俳優賞、第30回ブルーリボン賞新人賞、第61回キネマ旬報新人男優賞などを受賞。以降、映画・テレビ・舞台と幅広く活躍。近年では個性的なキャラクターを活かし、バラエティー番組にも多数出演。主な出演作に【ドラマ】「わげもん~長崎通訳異聞~」(22・NHK)、「忠臣蔵狂騒曲No.5中村仲蔵 出世階段」(21・NHK)、「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断リポート~」(21・CX)、「ソロモンの偽証」(21・WOWOW)、「武士スタント逢坂くん!」(21・NTV)、「裕さんの女房」(21・NHK BSプレミアム)、【映画】「劇場版ラジエーションハウス」(22年4月公開予定)、「キングダム」(19)、「スマグラー おまえの未来を運べ」(11)、【舞台】「醉いどれ天使」(21)、「俺の骨をあげる」(18)、「クラウドナイン」(17)など。劇団☆新感線には本作が初参加となる。