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1990年に初演を打ってから36年。最初は「集団チャンバラ活劇がやりたい」という思いだけで始まった『髑髏城の七人』ですが、何度も再演を重ねる中で劇団を代表する作品になりました。ただ、いのうえや僕、劇団員の年齢を考えると、多分新感線の本公演として行う『髑髏城の七人』はこれが最後になると思います。その思いも込めて『髑髏城の七人 LAST STAND』というタイトルにしました。

しかし、常に新しい挑戦をしてきたのも『髑髏城』の魅力の一つ。総決算でありながら新しいものにしたい。キャストは、大衆演劇出身の早乙女太一&友貴さんに宝塚出身の柚香光さん、歌舞伎畑の片岡千之助さんと異ジャンルの方々の共演に加えて、初めましての塩野瑛久さん藤岡真威人さん桜井日奈子さん近藤頌利さん、頼もしい新感線経験者の山口馬木也さん浜中文一さん木村了さんと、かなり若返りを図っています。いつものように新キャストにあわせて脚本も書き換えた上、粟根まことを始めとする劇団員にはさらに新たな趣向を加えています。

感慨深いのは捨之介役の早乙女太一君と天魔王役の早乙女友貴君。ずっと新感線の舞台に出続けてくれていた二人に、この役を頼める日が来るとは。

特に太一君は蘭兵衛、天魔王、そして今回の捨之介と、彼の成長と髑髏城の変革がシンクロしている気がします。

再演の度に手を入れてきた『髑髏城の七人』、その集大成にして新しい肌触りになるだろうこの公演、是非、その目で確かめて下さい。

PROFILE

作:中島かずき(なかしま・かずき) 1959年8月19日生まれ 福岡県出身
1985年『炎のハイパーステップ』より座付き作家として劇団☆新感線に参加。座長いのうえひでのりとは高校演劇を通して知り合う。『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など歴史や神話をモチーフに物語性を重視し、複雑に絡み合う伏線を多用した脚本は、疾走感とグルーヴ感あふれる演出とあいまって劇団の代表作となっている。また、劇団朱雀『大江戸早業稼業』(26)、『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』(23・21)、『No.9-不滅の旋律-』(24・20・18・15)、『真田十勇士』(15・13)、『ジャンヌ・ダルク』(23・14・10)など、外部への書き下ろし作品も多数。演劇以外にもコミック原作や、【テレビ(脚本)】『封刃師』(22・ABC/EX)、『ふたがしら』(15・WOWOW)、『仮面ライダーフォーゼ』(11・EX)、【劇場アニメ(脚本)】『プロメア』(19)、『ニンジャバットマン』(18)、『クレヨンしんちゃんガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(14)、【テレビアニメ(脚本・シリーズ構成)】『バック・アロウ』(21)、『BNA-ビー・エヌ・エー‐』(20)、『キルラキル』(13)、『天元突破グレンラガン』(07)、【配信アニメ(脚本)】『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』(25)を手掛けるなど活躍の場は広い。今後、脚本を手掛けるアニメーションスタジオTRIGGERの新作映画が控えている。
【受賞歴】
第47回岸田國士戯曲賞(「アテルイ」)