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INTERVIEW

OFFICIAL COMMENT

――今回、劇団☆新感線に初参加されることになり、今の率直なお気持ちはいかがですか。

初めて聞いた時は、ものすごくビックリしました。もちろん嬉しさもありましたけど、まさか僕に新感線さんからお話をいただけるなんて予想もしていなかったので。その世界観とか作品の持つ魅力が素晴らしいなと思っていましたので本当に光栄でした。

――新感線の存在は、ご存知だったんですね。

もちろんです。自分の周りでも「新感線の舞台に出たい!」と言っている人は大勢います。しかも今回は『髑髏城の七人』という、昔から何度も上演を重ねてきた作品だということもそうなのですが、この作品が時代劇だということも自分にとっては大きくて。今後もずっと挑戦していきたいジャンルの一つでもありますから、とても嬉しかったんです。勝手に自分で運命を感じたというか、奇跡が起きたように思えました。

――台本を読まれてみて、感想はいかがだったでしょうか。

『髑髏城の七人』は、僕は小栗旬さんが捨之介役で出演された公演を映像で拝見していまして。ですから大まかなあらすじを知っていて今回の台本を読んだわけですが、大前提としてすごく面白い上に、登場人物一人一人の過去や生き方、信念みたいなものが物語の展開にすごく繋がっているんだということを改めて感じることができました。特に捨之介と天魔王、そして僕が演じる蘭兵衛の関係については、より深く伝わってきましたね。かつての主君であった織田信長に対する想い、忠誠心は三人とも同じはずだったのに、信長が死んだ後にその遺志をどう受け継ぐか、どう受け取ってどう行動するかは三種三様で。その信念の違いが交錯することによって生まれる展開が、この作品の大きな軸であり面白さになっている。今回、その軸の部分をさらに深掘りして理解した上で取り組ませていただくので、またこれまでとは違ったものが見えるかもしれないなと思っています。

――その三人の中の蘭兵衛を演じられるわけですが、現時点ではどう演じたいなと思われていますか。

蘭兵衛は、台本を読んでいるだけで既に相当カッコよくて。でも同時に、このお話の登場人物の中で一番難しい役のように感じました。特に、物語の中盤で立場が変化してからの蘭兵衛は、ものすごく葛藤を抱えながらも激しく戦っていて、誰よりも一番苦しい立場だったように思えるんですよね。その点を台詞や表情、雰囲気などで、どこまで自分は表現として出すことができるか。本当に、そこは難しそうなチャレンジだと思っています。自分がこれまで演じてきたのは比較的、最初から最後までずっと自分の信念を貫く真っ直ぐな役が多かったので。もちろん蘭兵衛も本当の意味では最初から最後までブレない信念を持っていたとは思うんですけれども。だけど変化が訪れる。その場面はまさに観客側としては、ものすごく面白く感じる大事な場面でもあって。そしてクライマックスでは蘭兵衛の核ともいえる台詞を口にするのですが、そこは自分でも観た時に「かっこいい!」と思った名場面でしたので、その台詞に説得力が生まれるように、蘭兵衛の生きざまをしっかりと出して演じていきたいと思っています。また、蘭兵衛を演じるにあたっては、殺陣にも説得力が必要になってくると思うんです。捨之介も天魔王も剣の達人ですが、その中でも蘭兵衛らしい太刀筋や動き、佇まいをきっちり作り込んでいきたいです。殺陣の上手さだけでなく、美しさも蘭兵衛には必要ですしね。ちょっとした目線もそうですが、殺陣なのに舞のように感じさせられる美しさを表現してみたい。それがまた、蘭兵衛らしさになるのかなと思っています。

――今回のカンパニーの顔ぶれについては、藤岡さんの目にはどのように映っていますか。

一人一人、本当に錚々たる方々が揃っていますからね。それこそ今回はまず早乙女太一さんと友貴さん兄弟とご一緒できるなんて本当に嬉しいです。これまでに共演された方から「早乙女さんの殺陣はすごい」という噂はもう何度も聞いたことがあったんですが、まさか自分が共演できる日が来るとは思っていなかったですし、ましてやご兄弟お二人と、しかも役としてもすごく関わりが深い間柄で。

――思いっきり直接対決できますね。

すごく嬉しいです。でも、ご一緒できるという嬉しさもありつつ、その中に僕が入っていけるんだろうかというドキドキもあり。必死に食らいついていかないとヤバイな!と覚悟しています。その上で、このご縁に感謝もしながら稽古場ではたくさんのことを教わりたいというワクワクも同時にあって。ヴィジュアル撮影の時に、友貴さんとご挨拶させていただいたんですがすごく気さくな方で。太一さんについても「すごく優しく教えてくれると思うよ」とおっしゃっていたので少しホッとしましたし、より楽しみになりました。あと、近藤頌利くんとは『忠臣蔵』(2025~26年)という舞台で共演したばかりで。僕は堀部安兵衛という剣豪の役だったんですが、最後の決戦の場面でサシで戦う相手の清水一学役が頌利くんだったんです。殺陣での絡みも多く、日々の稽古でも何度も手合わせして「もっとこうしたらいいかも」と一緒に考えてきた相手だったので。またこうして続けて共演できることが嬉しいです。さらに山口馬木也さんとも、『西遊記』(2024年)という舞台でご一緒させていただいていて。その時は僕、本格的な舞台はほぼ初挑戦だったので本当にいろいろな面でお世話になったんです。とても優しくて、芸達者で、面白くて。心から尊敬していましたので、再びご一緒できることがもちろん嬉しいですし、少しでも成長した姿をお見せできたらいいなと思っています。

――しかも今回は蘭兵衛役はダブルキャストですね。ダブルキャストは初めてですか。

初めてです。本来なら自分の役は自分で葛藤しながら突き詰めて作り上げるんだと思うんですけど、今回は、塩野さんの芝居を見て何か新たに気づくことがあるかもしれませんし、「あ、こう演じるんだ」という学びみたいなものもきっとたくさんあると思います。自分の中で疑問に思ったことをお尋ねしたり、話し合ったりすることができるお相手がいるというのはメリットだとも思うんですよね。塩野さんは先輩なので存分に頼らせていただきつつも、しっかりと自分らしい蘭兵衛を作り上げていけたらいいなと思っています。

――頼れる先輩、いっぱいいそうですね。

本当にそうですね。とはいえ、頼ってばかりではもちろんダメですけど(笑)。だけど実際、この百戦錬磨の皆様を稽古場で見ているだけですごく学びがあるはずですし、それだけでも自分の財産になりそうです。

――では最後に、お客様に向けてお誘いのメッセージをいただけたらと思います。

この作品の魅力は登場人物たちに、それぞれの背景がしっかり描かれているところでもあると思います。僕の演じる無界屋蘭兵衛もそういった自分の過去といかに向き合い、どう足掻いていくのか。その内面的なところをしっかり演じながら、僕らしい蘭兵衛を表現できるように最大限、頑張りたいと思いますので、楽しみつつ温かく見守っていただけたら幸いです。ぜひ劇場に足をお運びください。

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初めての『髑髏城の七人』は? 当時の感想は?

『ワカドクロ』(2011年)を映像で観たのが初めてで、一番好きだったシーンは蘭兵衛が笛を吹きながら登場して、次々に敵をなぎ倒していくところ。もうとにかく、太一さんの太刀さばきがものすごく美しくてカッコよくて。「僕も、この蘭兵衛という役を演じてみたい!」と思いました。純粋に衝撃を受けた役を自分が演じることになるなんて、なんだかよりハードルが上がった気がします(笑)。 

PROFILE

藤岡真威人(ふじおか・まいと) 2003年12月28日生まれ 東京都出身
2020年のCM出演をきっかけに、翌年の映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』で映画初出演を果たし、以降、映画、ドラマ、舞台に出演。実力派として注目を集め、今後が期待される若手俳優である。近年の主な出演作に【舞台】『忠臣蔵』(25-26)、『OZ』(24)、『西遊記』(23-24)、【映画】『八犬伝』(24)、『SAMURAI SWORDFISH』(22)、【ドラマ】『あおぞらビール』(NHK・25)、『スプリング!』(EX・25)、『ウイングマン』(TX・24)、『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(EX・24)、『クールドジ男子』(TX・23)などがある。劇団☆新感線には本作が初参加となる。