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INTERVIEW

OFFICIAL COMMENT

――再び柚香さんが劇団☆新感線に出られるとは、非常に驚きました。

本当に!(笑) ありがとうございます、またお世話になります。何卒よろしくお願いします!! 

――今日はヴィジュアル撮影でしたが、極楽太夫のお衣裳を着られてみてのご感想は。

前回の『紅鬼物語』(2025年)では真紅でしたが、今回は青い衣裳になりました!

――花魁姿というのは、柚香さんは……。

初めての経験です。簪を挿したのも、今日が初めて。それなのに撮影中に激しく動き過ぎて、その初簪を落としてしまいました……すみません!(笑) だけど今日のヴィジュアル撮影では「こう動いてみたい」と言えば、すぐにスタッフの方々が応えてくださって本当にありがたかったです。役柄のヒントになるような言葉をいただいたりもして、スタッフの皆さんに導いていただきながら、どんどん太夫になっていく感覚があり、太夫の苦しみ悲しみ、切なさを感じながら撮影に臨むことができました。太夫の生い立ちや、蘭兵衛と出会ってどういう時間を共に過ごしたのかということに関しても、台本を読んで想像するだけでなく、こうして衣裳を付けて実際に太夫の格好をして、照明やカメラの前に立つと、自然と心に湧き上がってくるものがすごくあって。それをこのお稽古が始まる前のタイミングで体感できたのはとても良い時間でしたし、なにより楽しかったです。

――今回の台本を読まれてみて、どんな印象でしたか。

新しい場面を作っていただいていて、蘭兵衛さんとの場面もドラマチックにしてくださっていたので、二人の過去をさらに想像したり、太夫が何を考えてどういう人だったのかを考えたりしていたら、ものすごく身の引き締まる思いでしたしアドレナリンが出ました(笑)。どういう風に作っていかなくてはいけないだろうか、ということも改めて考えました。

――新たな場面はもちろんですが、今回の極楽太夫は中島さんが柚香さんにあて書きをされたんだと思いますが。

実は、中島さんとは今日初めてお目にかかったんです。ご挨拶させていただいた時、まさに「柚香さんだったら?と想像しながら書きました」と言ってくださったので、ありがたく嬉しかったです。もう、「ウィ~ン、ウィンウィン!」って感じです(笑)。

――エンジン、かかりまくりですか(笑)。

エンジンをかけつつ、しっかりと丁寧に作っていけたらいいなと思っています。

――柚香さんは、初めての新感線観劇が『ワカドクロ』(2011年)だったということは、『髑髏城の七人』という作品への思い入れも深そうですよね。

いや~、もうそれは。ええ!

――さすがに、力の入った「ええ」ですね(笑)。

だって『ワカドクロ』を観た日の帰り道に感じていた興奮は、今でも忘れられないですから。もうオープニングの音楽がヘヴィメタルだったところから「うわぁーっ!」ってテンションが上がりましたし。立ち回りにしてもあんなスピードと長さで、手数もとんでもなく多くて、その途中に台詞の応酬まであって。百人斬りの場面を目撃した時も「あれを毎日やっているの? すごい!!」と驚き、感動しました。

――その作品に今回、出られることになりました。柚香さんは「いつか『髑髏城の七人』に出たい」と言っておられたとお聞きしましたが。

まさか叶うとは思っていませんでした。

――「捨之介でも、天魔王でも、沙霧でも、極楽でも、蘭兵衛でもいい」とおっしゃっていたそうで。

もう、全部の役が好きなんです。

――その中で今回は極楽太夫を、ということになったわけですが。

ありがたかったです! そして今まで拝見してきた歴代の極楽太夫の錚々たる皆さまが、頭に浮かびました。今回のキャストのみなさんと一緒に自分ならではの極楽太夫を創り上げていきたいと思います。作品のファンの方にも初めてご覧いただく方にも同じように、胸に熱く豊かに残るようにしていきます。彼女の背負ってきたものも表現してよりリアルな側面も追求していきます。そうやって極楽太夫を濃く、そして豊かに作っていかなくては!と、気合いが入っているところです。そして今回は、蘭兵衛との関係性がより描かれているので、セリフの一つ一つからどんな出来事を経て、どういう経緯で流れ着いて、そこから二人でいかなる思いで無界の里を開いたのか。細やかなことも、じっくりと考えていくつもりです。

――そこを深く考察することで、これまでの極楽との違いが自然と浮き彫りになりそうな気がします。

そうですよね。とはいえ、今までとは違う極楽太夫を必死に探すというよりは、もう既に台本の流れが多少は違いますし、ご一緒する方も違いますしね。ですから基本的には極楽太夫という人を真っ直ぐ掴んでいかなくてはとも思っています。それが結果的に“自分ならでは”の役として表現に見えるのではないかと思うので。

――そして今回の座組の顔ぶれは、どんな人たちが揃ったなと思われていますか。

いかにも、運動量が多そうな気がします。まず真ん中の兄弟お二人が、確実に目にも止まらぬ速さで刀を振るわれるでしょうから。

――すごいことにはなりそうです。

私にはまだちょっと想像ができそうでできないので(笑)。今は、ただただ楽しみにしています。

――では、お客様へ向けて柚香さんからもお誘いメッセージをいただければと思います。

“LAST STAND”ということで、劇団☆新感線さんの『髑髏城の七人』を長く愛してこられた方も大勢いらっしゃいますし、今回初めてご覧になる方もたくさんおいでになると思います。みなさんが観た後に特別に心に残るような、「観て良かった、この“LAST STAND”で良かった」と思ってもらえるような舞台にしなくてはと思います。やはりこれまで再演を重ねるごとに、さまざまな『髑髏城の七人』が誕生してきて、それをご覧になったお客様の心の中にはそれぞれの理想の『髑髏城の七人』のイメージがあって。それはすごく素敵なことで、何より大切です。「なんか違うな」と思わせて、お客様の応援の想いを邪魔してしまうことだけはしてはいけません。今回の“LAST STAND”が、これが最後で良かった、観に来られて良かったと思っていただけることがすごく大事だと思っています。

――そこを、目指したいですね。

観劇後にそう思っていただくことも、私たちの大きな任務だと思うので。いい意味で期待を裏切って、予想したよりももっと良かったと思っていただけるようなものにしたい、しなきゃいけないと思っています。って、大丈夫かな、こんなこと言っちゃって。今、すごくハードルが上がった気がします……。

――自ら、グイグイッと上げちゃいました(笑)。

つい、力が入りました(笑)。この上がったハードルをきっちり越えられるよう精一杯、努めます!

TO ALL CAST

初めての『髑髏城の七人』は? 当時の感想は?

初めての『ワカドクロ』では物語が始まる時の、舞台に突き刺さった刀にスポットライトが当たるワンシーンからして痺れました。眩しい照明にも高揚しましたし、自分も劇中に入ったかのような感覚になれたこともすごく新鮮で。テンポ感、エネルギー、見得を切る時の台詞の心地良さ、そして「待ってました!」感。シリアスな展開があったと思ったら、直後にはギャグシーンになる緩急にサプライズされたり。物語の至る所で登場人物たちがリアルに息づいていて、そのエネルギーと発する魅力に、見事に心を鷲掴みにされました。 

PROFILE

柚香 光 (ゆずか・れい) 1992年3月5日生まれ 東京都出身
2009年、宝塚歌劇団95期生として入団。華麗な容姿とスター性、卓越したダンスの技術で注目を集め、新人公演では数々の作品で主要キャストに抜擢される。19年に花組トップスターに就任して以降は『はいからさんが通る』など漫画原作の新作から宝塚歌劇の名作に至るまでさまざまな役柄を演じ、唯一無二のトップスターとして地位を確立させた。24年5月に歌劇団を退団し、自身初のソロコンサート『TABLEAU』や宝塚OGが集結したエンターテインメントショー『RUNWAY』に出演。近年の主な出演作に、【舞台】『ハムレット』(26)、『バーン・ザ・フロア 2025』『十二国記-月の影 影の海-』(25)主演など。2027年4月にはミュージカル『メアリ・シェリー』の主演が控えている。劇団☆新感線には退団後初の芝居の舞台となった『紅鬼物語』(25)主演に続いて、二作目の参加となる。