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INTERVIEW

OFFICIAL COMMENT

――『髑髏城の七人』が、今回は“LAST STAND”という形で帰ってきました。新たな台本を読んでの感想などから聞いてみたいのですが。

懐かしいな、と思いました。「ああ、こんな台詞、言ってたなぁ」と、改めて読みながら思い返したりして。

――『ワカドクロ』(2011年)をベースにしつつ、読み進めるとだんだん違う場面も出て来て。

そう、いろいろと辻褄を合わせていく感じですね。

――なにより、今回はこれまで“裏切り”の役どころとしては交互に出演される形だった河野さんと粟根(まこと)さんが、同時に登場しているわけで。『ワカドクロ』の時も共演はされていましたが、粟根さんが天部の将監という髑髏党側の役でしたから、同じ裏切りポジションで出るというのはこれが初めてとなりますね。

そうです。あと、近いというか、つるんでいる立ち位置の役で言えば、初演でも共演はしていたんですよ。粟根さんが裏切り渡京をやっていて、僕は唯一のカンパチ(関八州荒武者隊)役をそこで経験していたので。

――初演時は、カンパチだったんですね。

(橋本)じゅんさん、(橋本)さとしさん、粟根さん、僕、というメンバーだったんです。僕だけ先に死んでましたけど。台詞も「んだー!」しか言っていなかった。名前も“相槌の半吉”だったんじゃなかったかな。初演は1990年だから、僕が劇団に入ってまだ2年くらいでした。

――河野さんとしては『髑髏城の七人』がここまで続いている、ということについて分析すると、どうしてだと思われますか。

どういうところが受け入れられているんでしょうね。やっぱり弱い人たちが立ち上がる姿が、心に響くのかもしれません。クライマックスになると一対一で戦ってどちらかが勝って負けてというのではなくて、意外と人数が多い人たちをこの作品では描いているから、ちょっと他とは違う雰囲気を感じているのかも。だから、いのうえさんもそういうところが好きで、繰り返して上演しているのかもしれないですね。

――今回、これがラストだと言われていますが。そのことに関しては、どう思われましたか。

僕としては、こんな英語の副題がついているということは『アベンジャーズ』のように、手を替え品を替えていつかまた、やるんじゃないのかなって思いましたけど。

――では、今回はラストじゃない、と(笑)。

そう思いますよ。ラストの次は、なんでしょうね。いやいや、まだまだということで『インフィニティ』とかって副題になっていたりして。わからないですけどね、こんなことばかり言ってると怒られそうだ(笑)。まあでも実際、自分はこれが最後ですけどね。

――そうなんですか?

さすがにもう、そうでしょう。

――まだわからないですよ?

殺される老人役で、とかならあるかもしれないですけど。

――裏切り三五役ではない、と?

いやあ、ないですよね。

――では、三五に限って言えばラスト、ではある。

“LAST SANGO”でもいいくらいですよ(笑)。

――今回のもうひとつの副題が生まれました(笑)。

いやいや、だってもうキツイですよ。

――体力的に、ですか。

いえ、観ている人がキツイんじゃないでしょうか。『髑髏城の七人』って、若者たちのお話なのに。今回にしたって平均年齢を上げているのは、ほぼほぼ僕と粟根さんだろうし。60代と、もうすぐ60になろうかな、というくらいの50代ですよ。今回のカンパニーで一番若い方は22歳って聞きましたから、この差はなかなかキツイですよ。

――三五役についてですが、この役を演じる時に特に意識していることなどはありますか。

三五だからということで、役に関して特に意識することはないです。台本の段階で台詞が変わっていればそっちに変えるし、という程度で。三五だから、ということではないですね。

――稽古に入って周りの共演者が違う人たちだと自然と変化も生まれるし、それに合わせて新しい発見があるかもしれないし、というくらいですか。

そうですね。以前は、といっても1997年の時でも『アカドクロ』(2004年)の時でももう自分はそんなに若いほうではなかったですけど、常に先輩方が大勢いらっしゃって。それが今回は圧倒的に若い方が多いですからね。って、そんなこと言っててこれまでとまったく変わらない可能性も高いですが。まあ、まだ何人か、お兄ちゃんがいますし。

――まだ最年長ではありませんから。

最年長の座は、逆木(圭一郎)さんががっつり守ってくれています。

――確固たる最年長。

不動の最年長です。その逆木さんが、初演と再演は贋鉄斎役だったんですもんね。

――そうですよ。そういう意味では、いろいろな役をやられてきていますし。

カメレオン役者ですね。

――贋鉄斎ということは、百人斬りも。

そう、当初は逆木さんがやっていたんですから! これって、すごいことですよ。

――共演者の方々は、初めましての方も多いですか。

いつもより、ちょっと多めかもしれないです。柚香(光)さんと、文ちゃん(浜中文一)とは二回目になるのかな。(山口)馬木也さんとは『メタルマクベス』(2018年)では一緒のチームではなかったので、楽屋でお会いしたくらいですから、共演は初めてです。

――この顔ぶれの中で、特に気になる人はいらっしゃいますか。

あえて言うなら、何回も共演しているはずなんですけど、ほぼほぼ芝居では絡んだことがない(早乙女)友貴くん。

――これまで、あまり一緒のシーンがなかった?

そうなんですよ。お芝居の中で会話のやりとりをすることが、ほとんどなくて。

――なんででしょうね、意外です。

身体がキレる人とキレない人だから、同じ場面にならないんですかね。何かの場面で周りを囲まれてたことはありましたけど、絡んではいなかったなあ。

――今回はどうでしょうね。

いや、おそらく今回も絡まないですね。同じ場面にいることはありますけど、走ってきてバーっとすぐ消えていったりするくらい。そのことについては、友貴くんが『アケチコ!』を観に来てくれて楽屋で話した時に「たぶん今回も絡まないと思いますけど、よろしくお願いします」と言っておいたら、友貴くんも「そうですよねー!」って言ってました(笑)。

――では最後に、お客様に向けてお誘いのメッセージをいただけますか。

また新しい『髑髏城の七人』ですが、たぶんこれが最後になるらしいので。次はないかもですから、ぜひぜひ劇場に生髑髏を観にいらしてください。お待ちしております!

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初めての『髑髏城の七人』は? 当時の感想は?

初演の『髑髏城の七人』の頃は、劇団員が仕込みとか転換とか自分たちでやっていて。確かあの時は初日の時点で、最後まで場当たりが出来ていなかったんじゃなかったかな。よく古田さんがラストシーンのエピソードとしてそのことを話していますけど、僕は初演時はその時点では死んでたので(笑)。そのあたりの時間帯は舞台裏で、必死に転換をやっていました。小道具を忘れたり、シリアスな場面ですぐ近くの道路を通る街宣車とか石焼き芋の声が響いたりと、あの公演は本当にいろいろありました。まさにテント芝居ならでは、でしたね。 

PROFILE

河野まさと(こうの・まさと) 1968年2月1日生まれ 愛媛県出身
1988年『宇宙防衛軍ヒデマロ3~キルファー ライジング』より劇団☆新感線に参加。劇団公演には毎公演出演し、年齢を感じさせないさわやかな雰囲気を武器に、情けない役や、腹黒キャラと、観客の期待を裏切らない演技で公演を大いに盛り上げる欠かせない存在。劇団公演以外の出演作に【舞台】『キルミーアゲイン』(16)、『Nijyu』『曇天に笑う』(15)、『鉈切り丸』『クライマックス』『川崎ガリバー』(13)、【ドラマ】『MM9』(MBS・10)、『猿ロック』(YTV・09)などがある。