――Yellow新感線『月影花之丞大逆転』(2021年)以来、二度目のご出演ですが、『髑髏城の七人』には初参加ですね。脚本を読まれた感想から、まずはお聞きしたいのですが。
『髑髏城の七人』の台本を読めるということ自体が、自分としては嬉しかったです。本当に『髑髏城』に出られるんや、って実感が改めて湧いたと言いますか。そして読んでみて、僕が演じる贋鉄斎は今回もやっぱり、舞台に出て来るのはだいぶ後ろのほうなんやなと思いました。
OFFICIAL COMMENT
『髑髏城の七人』の台本を読めるということ自体が、自分としては嬉しかったです。本当に『髑髏城』に出られるんや、って実感が改めて湧いたと言いますか。そして読んでみて、僕が演じる贋鉄斎は今回もやっぱり、舞台に出て来るのはだいぶ後ろのほうなんやなと思いました。
なんかこのキャラ、少し前に出ていた舞台でも似たようなことをやっていたような気がするんですけどね……。
そうですよ。つい、この間もこんな感じのことやってましたよ。だから今回は僕、せめてリリースのコメントだけでも、かっこいいイケメンで二枚目なんだぞってところをアピールしとかんとなって思って、あんな文章にしておいたんですけども。
でもアピールし過ぎて、実はそうじゃないんだっていうのを露呈しているコメントになってしまってたかもしれません。
そういうことです。あのコメントを読んでから本編を観ることで、お客さんにより楽しんでもらいたいなと思っているんです。
僕は、小栗旬さんと森山未來さんが出演されていた『ワカドクロ』(2011年)で『髑髏城の七人』という作品に初めて触れて。その前もその後も本当にたくさんの人が演じてきた、新感線の代表作でもありますのでね。まさか自分が出るとは思わないじゃないですか。
まったく、していませんよ。だから、お話が来た時にはかなりビックリしました。
まあまあ、でもそれくらいのところをやらんと僕が全部、持っていっちゃうからね(笑)
みんなが、僕に惚れちゃうから!(笑)だから今回は、いいバランスやと思いますよ。
向き合うまでもなく、まんま、やりますよ。
全然、大丈夫です(笑)。
端的に言って、面白いと思います。それこそ、この間の劇団朱雀でのお芝居もかずきさんが書いてくれていたんですが、新感線でのお芝居よりだいぶコンパクトで。さまざまな出来事がギュッと詰まっていて、とても面白かったです。
いや、最近のかずきさんがあて書きしてくれる僕のキャラの印象が、ちょっと強烈すぎて。冷静に客観視が出来ないので、それについてはノーコメントにしておきます。
それについては別に構いませんけど。だって、そういう役を演じている時(『50Shades~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』2016、2019年)に、僕はいのうえさんに見つけてもらったんで。ありがたい限りです。
以前、お芝居をつけてもらった時のことを思い出すたび、いのうえさんが手本として見せてくれた芝居が脳裏に蘇ってくるんですよね。今も、忘れられないです。あの時、俺は巧いことできへんかったけど、いのうえさんの芝居は巧かったよなぁ、って。ここまで残るか!っていうくらいに、脳にこびりついています。
他の演出家の方には別に「芝居が上手」と思わされることなんて、まずないですから。だから今でも、いのうえさんの動きとか間合いみたいなのを、自分の芝居のヒントにしたりしているんですよ。
早乙女兄弟を筆頭に、知り合いが多いです。でも藤岡真威人さんと片岡千之助さんとは、僕はご一緒したことがなくて。お二人とも、名前がカッコイイですよね……。いい意味でライバルです。
はい。仮チラシの上段部分にいるのは、あと塩野瑛久さんと山口馬木也さんか。みなさん、なかなかカッコ良く頑張っていますけど、その下にいる贋鉄斎の僕がね……やっぱ一番やな(笑)。
10年くらい前ですね。『もとの黙阿弥』(2015年)という芝居で一緒になって、そこから仲良くなったんです。
いいっすやん。めちゃめちゃいいっすよ、と思っています。
10年前に共演した時にはアクションがなかったですし、この間、久々に朱雀に出た時も俺だけアクションとか殺陣みたいなのがなくて。
そうなんですよ。でも結局、今回も戦うわけではないので。ああ、そういえば前も俺、同じようなことを稽古場でゆっくん(早乙女友貴)に言ってましたね。「ま、良かったわ。俺がアクションしてたら、早乙女兄弟が霞んじゃうから」って。
同じことばっかり言ってますね(笑)。ま、だからそうなんですよ。僕がいると、早乙女兄弟がちょっと霞んじゃうんで。
だから今回の、僕の位置はやっぱりベストですね。
でも、ラストって銘打ってるいろんな作品がありますけど、大概ラストじゃないですよね。だから、わからないですよ。2年後とかに、またやってるんじゃないですか。2年後は、ないか。じゃあ、10年後とか。その時は俺、蘭兵衛ですよ。50歳でもできる蘭兵衛、いいんじゃないですかね(笑)。
このメンバーで、最高の『髑髏城の七人』をお届けします。おそらく、みなさんの目が行くのは僕だと思いますが、なるべくみんなのことも公平に見てあげるようにしてください。
だってもう、これで行っとかないと。ぜひ、みんなを公平に見てあげてください。なぜなら、僕が二枚目だからです。
TO ALL CAST
『ワカドクロ』が初新感線だったかどうかはちょっと覚えていないんですけど、とにかく面白くて、長い芝居のはずなのに一瞬で観終わった感覚がありました。小栗旬さんも、森山未來さんもカッコ良くてね。あの時からずっと、蘭兵衛といえば早乙女太一やと思っていたんで、今回オファーが来た時に蘭兵衛役が来たらどうしようかなあと思っていたんですよね。だって、あの蘭兵衛を僕が超えちゃったら、申し訳ないですから。だからやっぱり、今回は贋鉄斎で良かったんです。って、最後までこんなコメントでスミマセン(笑)。
PROFILE
浜中文一 (はまなか・ぶんいち) 1987年10月5日生まれ 大阪府出身
1999年より活動を開始。舞台を中心にキャリアを重ね、ストレートプレイからミュージカル、時代劇まで幅広いジャンルで活躍する。近年の主な出演作に、【舞台】『劇団朱雀「OMIAKASHI」』『いきなり本読み』(26)、『大阪は踊る!』(25)、『劇走江戸鴉~チャリンコ傾奇組~』『ブラック・コメディ』『笑わせんな』(24)、【映画】『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』(23)、『鳩の撃退法』(21)、【ドラマ】『聖ラブサバイバーズ』(TX・26)、『御社の乱れ正します!2』(BS-TBS・25)、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK・25)、『五十嵐夫妻は偽装他人』(TX・25)、などがある。劇団☆新感線には『月影花之丞大逆転』(21)以来2作目の参加となる。