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INTERVIEW

OFFICIAL COMMENT

――Yellow新感線『月影花之丞大逆転』(2021年)以来、二度目のご出演ですが、『髑髏城の七人』には初参加ですね。脚本を読まれた感想から、まずはお聞きしたいのですが。

『髑髏城の七人』の台本を読めるということ自体が、自分としては嬉しかったです。本当に『髑髏城』に出られるんや、って実感が改めて湧いたと言いますか。そして読んでみて、僕が演じる贋鉄斎は今回もやっぱり、舞台に出て来るのはだいぶ後ろのほうなんやなと思いました。

――その贋鉄斎のキャラクターも、今回はかなり浜中さん寄りにアレンジされているようですが。なかなかクセが強そうですね。

なんかこのキャラ、少し前に出ていた舞台でも似たようなことをやっていたような気がするんですけどね……。

――劇団朱雀のお芝居部分(『OMIAKASHI』(2026年)の第一部『大江戸早業稼業』)も、中島かずきさんが脚本担当でしたからね。

そうですよ。つい、この間もこんな感じのことやってましたよ。だから今回は僕、せめてリリースのコメントだけでも、かっこいいイケメンで二枚目なんだぞってところをアピールしとかんとなって思って、あんな文章にしておいたんですけども。

――それで、イケメンアピールをあんなに発していたんですね(笑)。

でもアピールし過ぎて、実はそうじゃないんだっていうのを露呈しているコメントになってしまってたかもしれません。

――そこを、どこまで読み解けるかはお客様次第。

そういうことです。あのコメントを読んでから本編を観ることで、お客さんにより楽しんでもらいたいなと思っているんです。

――浜中さんにとっての『髑髏城の七人』とは、どういう作品ですか。

僕は、小栗旬さんと森山未來さんが出演されていた『ワカドクロ』(2011年)で『髑髏城の七人』という作品に初めて触れて。その前もその後も本当にたくさんの人が演じてきた、新感線の代表作でもありますのでね。まさか自分が出るとは思わないじゃないですか。

――想像したこと、なかったですか?

まったく、していませんよ。だから、お話が来た時にはかなりビックリしました。

――しかも、贋鉄斎役でのオファーだなんて。

まあまあ、でもそれくらいのところをやらんと僕が全部、持っていっちゃうからね(笑)

――あ、それは仕方がないですよね、譲ってあげないと。

みんなが、僕に惚れちゃうから!(笑)だから今回は、いいバランスやと思いますよ。

――贋鉄斎役に向き合うには、現時点ではどういう風にやろうと思われていますか。

向き合うまでもなく、まんま、やりますよ。

――まんま、ですか? そうすると、素も「そういう人なの?」と思われるかもしれませんが大丈夫ですか(笑)。

全然、大丈夫です(笑)。

――改めて中島かずきさんの脚本の魅力についても、お聞きしてみたいのですけれど。

端的に言って、面白いと思います。それこそ、この間の劇団朱雀でのお芝居もかずきさんが書いてくれていたんですが、新感線でのお芝居よりだいぶコンパクトで。さまざまな出来事がギュッと詰まっていて、とても面白かったです。

――気に入っている場面とか台詞とか、あったりしますか?

いや、最近のかずきさんがあて書きしてくれる僕のキャラの印象が、ちょっと強烈すぎて。冷静に客観視が出来ないので、それについてはノーコメントにしておきます。

――中島さんに、そういう“強烈”な印象を持たれているということに関しては。

それについては別に構いませんけど。だって、そういう役を演じている時(『50Shades~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』2016、2019年)に、僕はいのうえさんに見つけてもらったんで。ありがたい限りです。

――いのうえさんの演出を受ける時の、面白さとか難しさに関してはいかがですか。

以前、お芝居をつけてもらった時のことを思い出すたび、いのうえさんが手本として見せてくれた芝居が脳裏に蘇ってくるんですよね。今も、忘れられないです。あの時、俺は巧いことできへんかったけど、いのうえさんの芝居は巧かったよなぁ、って。ここまで残るか!っていうくらいに、脳にこびりついています。

――さまざまな演出家の演出を経験しているにも関わらず。

他の演出家の方には別に「芝居が上手」と思わされることなんて、まずないですから。だから今でも、いのうえさんの動きとか間合いみたいなのを、自分の芝居のヒントにしたりしているんですよ。

――今回の座組の顔合わせについては、どんな印象がありますか。

早乙女兄弟を筆頭に、知り合いが多いです。でも藤岡真威人さんと片岡千之助さんとは、僕はご一緒したことがなくて。お二人とも、名前がカッコイイですよね……。いい意味でライバルです。

――イケメンとしての?

はい。仮チラシの上段部分にいるのは、あと塩野瑛久さんと山口馬木也さんか。みなさん、なかなかカッコ良く頑張っていますけど、その下にいる贋鉄斎の僕がね……やっぱ一番やな(笑)。

――ちなみに、早乙女太一さんとは劇団朱雀への出演を含め、縁が深そうですが。出会いはいつだったんですか。

10年くらい前ですね。『もとの黙阿弥』(2015年)という芝居で一緒になって、そこから仲良くなったんです。

――今回、捨之介役を演じることに関してはどう思われていますか。

いいっすやん。めちゃめちゃいいっすよ、と思っています。

――贋鉄斎役だということは、百人斬りという見せ場がありますね。アクションに関しては、どんな想いがありますか。

10年前に共演した時にはアクションがなかったですし、この間、久々に朱雀に出た時も俺だけアクションとか殺陣みたいなのがなくて。

――ということは、太一さんと本格的に刀を合わせたことはこれまでなかったんですね。

そうなんですよ。でも結局、今回も戦うわけではないので。ああ、そういえば前も俺、同じようなことを稽古場でゆっくん(早乙女友貴)に言ってましたね。「ま、良かったわ。俺がアクションしてたら、早乙女兄弟が霞んじゃうから」って。

――今回もやっぱり。

同じことばっかり言ってますね(笑)。ま、だからそうなんですよ。僕がいると、早乙女兄弟がちょっと霞んじゃうんで。

――むしろ、贋鉄斎なら霞ませないであげられるからちょうどいい、と(笑)。

だから今回の、僕の位置はやっぱりベストですね。

――“LAST STAND”だということに関しては、どう思われていますか。

でも、ラストって銘打ってるいろんな作品がありますけど、大概ラストじゃないですよね。だから、わからないですよ。2年後とかに、またやってるんじゃないですか。2年後は、ないか。じゃあ、10年後とか。その時は俺、蘭兵衛ですよ。50歳でもできる蘭兵衛、いいんじゃないですかね(笑)。

――では浜中さんからお客様へ、お誘いメッセージをいただけますか。

このメンバーで、最高の『髑髏城の七人』をお届けします。おそらく、みなさんの目が行くのは僕だと思いますが、なるべくみんなのことも公平に見てあげるようにしてください。

――徹底してそのキャラで行くんですか?(笑)

だってもう、これで行っとかないと。ぜひ、みんなを公平に見てあげてください。なぜなら、僕が二枚目だからです。

TO ALL CAST

初めての『髑髏城の七人』は? 当時の感想は?

『ワカドクロ』が初新感線だったかどうかはちょっと覚えていないんですけど、とにかく面白くて、長い芝居のはずなのに一瞬で観終わった感覚がありました。小栗旬さんも、森山未來さんもカッコ良くてね。あの時からずっと、蘭兵衛といえば早乙女太一やと思っていたんで、今回オファーが来た時に蘭兵衛役が来たらどうしようかなあと思っていたんですよね。だって、あの蘭兵衛を僕が超えちゃったら、申し訳ないですから。だからやっぱり、今回は贋鉄斎で良かったんです。って、最後までこんなコメントでスミマセン(笑)。 

PROFILE

浜中文一 (はまなか・ぶんいち) 1987年10月5日生まれ 大阪府出身
1999年より活動を開始。舞台を中心にキャリアを重ね、ストレートプレイからミュージカル、時代劇まで幅広いジャンルで活躍する。近年の主な出演作に、【舞台】『劇団朱雀「OMIAKASHI」』『いきなり本読み』(26)、『大阪は踊る!』(25)、『劇走江戸鴉~チャリンコ傾奇組~』『ブラック・コメディ』『笑わせんな』(24)、【映画】『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』(23)、『鳩の撃退法』(21)、【ドラマ】『聖ラブサバイバーズ』(TX・26)、『御社の乱れ正します!2』(BS-TBS・25)、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK・25)、『五十嵐夫妻は偽装他人』(TX・25)、などがある。劇団☆新感線には『月影花之丞大逆転』(21)以来2作目の参加となる。