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INTERVIEW

OFFICIAL COMMENT

――初めて劇団☆新感線のヴィジュアル撮影を経験されて、今、どんな想いがありますか。

とにかく、凝った衣裳にとてもビックリしました。手作りで、これほど完成度がある衣裳ってなかなか着たことがないですし。仮チラシのヴィジュアルは先月撮影していたんですけど、それから1カ月で、ここまで作り込むんだと。しかも、もちろん採寸はしていただいていましたが、びっくりするほど自分の身体にぴったりのものが出来上がってきて。身体が大きいのでサイズが合わないことも多いんですが、今回はバッチリ合っちゃいましたね。そして自分が主に使う武器が槍だということも、今日初めて知りました。

――槍使いなんですね。槍の殺陣の経験は?

あります。でも僕が以前使っていた槍は最長だと2m40cmくらいと長かったんですけど、長くて重いと、身体がバキバキに鍛え上げられていくんです。今日の槍は自分の身長と変わらないくらいでしたから、槍に対する苦手意識も恐怖心もまったく心配はないですね。もし、やってみて「それじゃ全然ダメ!」と言われたら、また一から教えてもらおうと思っています。

――今回の台本を読まれてみて、ご感想はいかがでしたか。

この台本が、稽古でどこまで変わっていくものなのか、この台本のどこまでが今回のオリジナルな部分なのかというのはちょっとまだ把握できていないですけど。映像では僕、『髑髏城の七人』はほとんどのバージョンを観ていると思うんですよ。ステアラ(IHIステージアラウンド東京)での“花鳥風月”(2017年)は、『花髑髏』以外は劇場まで観に行きました。あの時、『鳥髑髏』では早乙女太一さんが蘭兵衛役だったじゃないですか。一幕後半で「最後の商いに行く」と言って、笛を吹きながら殺陣の場面になるところ。あんな風に出来たらいいなあと、いつも思っているんです。

――もしかしたら今回、直々に教えてもらえるかもしれませんね。

いやいや、本当に。たくさん見て、盗みたいですね。

――髑髏党の役ということは、友貴さんとも一緒のシーンがありますし。

僕、既に早乙女兄弟のファンでもありますからね。この間の劇団朱雀の舞台も、観に行きましたし。『天號星』(2023年)でのお二人のバトルも、観ていてすっかり感動してしまいました。そもそも、劇団☆新感線のことを知ったのはDVDで『ワカドクロ』(2011年)を観たのが最初で。まだ自分が俳優を始めて間もない頃で、正直なところ演劇自体を観慣れていなかったので他の作品だと眠たくなっちゃっう時もありました。だけど『ワカドクロ』は、最初から最後までずーっと面白くて。「なんだ、この面白い舞台は!」と衝撃を受けて「いつかこの劇団に出たい!」と思っていたんです。

――夢、叶いましたね。

はい! 

――たとえば新感線の作品の、どういうところがお好きですか。

どこを切り取っても面白いんですよね。それはいのうえさんの演出が、とても観やすいからだと思うんですけど。遠くから観ていても何をやっているのかわかるし、見得を切ったりする見せ場もたくさんあるし。僕、4~5年前に、いのうえさんのワークショップを一度受けたことがあるんです。その時に初めていのうえさんの演出を受けてみて「ああ、新感線だ!」と嬉しくなりました。

――これだ!って?

「自分が新感線の芝居をやれてる!」みたいな。普通の会話劇だったんですけど、ものすごいエンタメになっていたんです。汗かくシーンではないはずなのに、いのうえさんが演出をつけたらめっちゃしんどい場面になっていて。それがやたら面白かったのを覚えています。その経験から、ますます気持ちが高まって劇団☆新感線の舞台を観に行くたびに「出たい!」というオーラだけは発していたつもりでしたけど、そんなに直接的に言葉にすることはなかなかできなくて。でも、こうして出られることになりました! この間『アケチコ!』を観に行った時は、ちょっと違う気持ちで、なんだか仲間の舞台を観に行くような気分になっていましたね(笑)。

――稽古に向けて、特に楽しみにしていることはありますか。

それは、全部です。僕はこの座組に入れること自体が楽しみだったので。稽古も公演期間も長いですし、しかも歴史のある作品ですからね。劇団☆新感線を最も堪能できる演目がこれかもしれないとも思っているくらいです。これまで一番多く上演している演目だとも思うし。昔のエピソードも教えてもらえるかもしれないですから、それもまた楽しみですね。

――近藤さんが演じられるのは関東髑髏党の青嵐の咬牙役です。この役柄については、現時点ではどう演じたいと思われていますか。

名前は強そうなんですが、台本を読むとそこまで強いわけではなさそうなんですよ。振り回されたりするところもあるので、僕としては最近、ギリギリ幹部になれた人なんじゃないかと思っています。きっと、一番新参者の幹部なんじゃないかな。なんとかして、いろいろな手を使って幹部になって、それで頑張って着飾って強く見せているんじゃないですかね。何かというとすぐ吠えていて。弱いものほど吠えるって言いますしね。

――一生懸命強く見せようとしているんですね。

そうです。で、すぐスカされるみたいな(笑)。

――いのうえさんの演出は一度経験されているから、初めての稽古でも少しは安心ですね。

いえいえいえ! 緊張しますよ。先輩方が大勢いますし、常連の方々もいらっしゃいますし。きっと最初は「どれどれ、今回はどんな奴が来たんだ?」って品定めされるでしょうから。

――じゃあ、初日とかは。

怖いですよ。「どういう武器があるんだ。この子は?」って目で眺められそうじゃないですか。

――この座組全体をご覧になって、特に気になる人は。

それはもちろん早乙女太一さんです。ずっと、客席から観てきましたから。どういう稽古なんだろう、殺陣を覚えるのはどれだけ早いんだろうとか、殺陣を付ける時の様子をぜひじっくり拝見したいと思っています。

――お客様に向けて、お誘いメッセージをぜひいただきたいのですが。

絶対、面白いと思います!

――そこは保証する、と(笑)。

僕、そういえば小説版『髑髏城の七人』も持っているんですよ、中島さんのサイン入りで。劇場に観に行った時に買いました。ホント、そのくらい好きなんです。そんな感じで、それまで演劇をほぼ観たことがなかった、ほぼ素人の僕が「楽しい!」と夢中になった作品なので、どんな方でもきっとみなさん楽しめるんじゃないかなと思います。なので、あまり舞台作品に触れて来なかった人ほど、演劇の沼にハマるきっかけになるかもしれません。ぜひ幅広い層のお客様に観に来ていただけたら嬉しいです!

TO ALL CAST

初めての『髑髏城の七人』は? 当時の感想は?

初めてはDVDで観た『ワカドクロ』、ナマで劇場で観たのは『鳥髑髏』です。僕はやっぱり、最初の捨之介の名乗り、あれがもう、一番好き! 「浮世の義理も~」っていうやつですね。あれをいつか言うために、頑張って来ました。そういう意味ではようやく、待望の一歩目を踏み出せた!と思ったのに。“LAST STAND”だなんて……。いや、でもまだ終わらない可能性はありますから! ずっと新感線の舞台で主役を張るのを目標にしてきたんで。捨之介じゃなくても、いつか一人前になって真ん中に立つ夢は諦めずに持ち続けたいです! 

PROFILE

近藤頌利(こんどう・しょうり) 1994年4月12日生まれ 大阪府出身
2014年に劇団Patchに参加し、舞台を中心に俳優活動を開始。16年に出演したハイパープロジェクション演劇『ハイキュー‼︎』“鳥野、復活!”で注目を集め、数多くの舞台に出演。映像では23年の『全ラ飯』でテレビドラマ初主演、25年には『ウルトラマンオメガ』で主人公を務めるなど、俳優として着実にキャリアを重ねている。近年の主な出演作に【舞台】『フードコートファミリー』(26)、『忠臣蔵』(25-26)、『「Take Me Out」2025』(25)、【ドラマ】『にこたま』(FOD/PrimeVideo・25-26)、『秘密~THE TOP SECRET~』(CX・25)、『院内警察』(CX・24)などがある。劇団☆新感線には本作が初参加となる。